弱虫ペダル 過去編

□fünf
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pipipi‥pipipi‥



「ん〜〜〜」


iPhoneのアラームを止めた



チュン チュン


カーテンの隙間から木漏れ日が差し込む

小鳥達のさえずり‥


時刻は9:00


ベッドの中のお姫様は両腕を伸ばし
清々しく起き上がる


「よし!今日はちゃんと起きれた」



ナナは昨日のことを思い返しながら昨日出来なかった部屋の片付けを始める


(鳴子くん‥昨日本当にカッコよかったなぁ〜)


ドキドキ


昨日の鳴子の姿を思い出し心臓がドキドキする

《ナナっっ!!》




「‥っ、そういえば私
鳴子くんに名前で呼ばれた気がする」


それを今更思い出し、ポッと顔が赤くなる



(友達なんだし普通なんだよね‥?私も鳴子くんのこと、しょ‥章吉くんって呼んでもいいのかな?‥でも、恥ずかしいなぁ‥だけど友達だしな‥‥んーー)



「‥あ、いけない!後で本人に聞けばいいよね
早く部屋片付けて今日こそ鳴子くんに大阪案内して貰おう!!」



11:00


「んっしょ‥これでおしまい
フゥー‥早くシャワー浴びないと鳴子くん来ちゃう」



ふんふんふん〜♪



シャワーから上がり髪を乾かし、準備万端です




ピーンポーン



(鳴子くんかな?!)




「はーい」


ガチャリ

「おはよーさん」

と挨拶をして鳴子はニカッと笑顔を見せた


ナナは顔を少し火照らせる


「お、おはよ、、鳴子くん」


(笑顔が眩しくて、そのぉ‥直視出来ません)



「お、どないしたん?!
昨日の走り見てもしやナナちゃんワイに惚れたんかいな カッカッカ」



「昨日の‥‥あ、そだ名前!!」


「って惚れたんちゃうんかい!‥‥ん、名前??」



「そう、名前!」



「あ、勝手に呼び捨てにしてすんません
昨日勢いでゆーてもうて‥やっぱり友達なったばっかやし
名前呼びは嫌やねんな」



「ううん その逆で‥すっごく嬉しいの」


「え」


「だから、これからもそのまま名前で呼んでほしい‥な‥‥なんて、ははは」

そう言いながらもじもじするナナであった


(んお?!めっちゃ可愛い言い方やな)


「おう!ワイはみんなに章ちゃんって呼ばれてるから、章ちゃんって呼んでくれてもかまへんで」



それを聞いてナナの表情がパァァっと明るくなった


「うん!わかったよ、鳴子くん!」


「って!それ分かってないやんか〜〜」





お互いの距離が少し縮まった
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