弱虫ペダル 過去編

□neun
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桜吹雪が綺麗で2人で見ていた


「もうすぐ夏やなぁ」



鳴子くんの言う通り
あの後直ぐに桜は枯れて新緑の季節を迎えた


そういえば、鳴子くんは自転車部に入った

親が共働きで弟達もまだ小さいから部活は悩んでいたけど
私が面倒みるよって言って背中を押してあげた

すごく申し訳無さそうにしてたけど
私は入りたい部活無いし

折角なんだから自分の好きな事やりなよって言ってね


自転車部っていっても
そんなにスゴイ部活では無いみたいだけど
朝練(毎朝5時に起きて1人で平坦や坂をロードで走っている)だけではつけられない筋肉をつけれる道具が沢山あるらしくて喜んでいる

関西ジュニアレースっていう関西の中学生だけが集まって競い合う小さなレースが毎年9月に行われるらしい


それに向けて今は練習してる

鳴子くんの提案で練習場は
港にあるあのコースに決定したらしい(熊田と戦った場所)

ーーーーーーーーーーー

そして‥

「体育祭が6月に行われるんで今日はそれを決めます」


先生が黒板に体育祭の種目を書いていく



Oh‥‥‥

私は頭を抱えている

「どないしたん?!
頭でも痛いんか?!」


「oh‥‥」

口を三角にして頭を抱えて唸る私

「‥もしかして体育祭イヤやとか」

バフッ

「あ、如月さん机に沈んでもーた」


バンバン

「痛いっっ」

「大丈夫やて
体育祭なんかすぐ終わるて
カッカッカ」

ボソッ
「‥私の体育すこぶる悪いの知ってるでしょ」


鳴子の笑ってる顔が引き攣る


そんな2人のやり取りを見ている人がいた


「‥‥‥っ」

ーーーーーーー

体育祭の種目は‥


女子
バレーボール
バスケットボール
卓球


男子
サッカーボール
バスケットボール
卓球



(球技大会に名前変えろーー!!)


心の中で叫ぶナナであった



愕然としてるナナを見て笑ってる鳴子


そんな2人に近づいてくる人

「鳴子!お前何やるん?」

「おん?西谷は決めたん?」


「オレはな‥‥」


そんな2人を見ていたナナだったが後ろの人に突っつかれる

ツンツン


「んっ?!」


「あ、如月さん脅かしてごめんね
何やるの?」


「えっ‥えっと‥まだ決まってないかな あはは」

「そうだよね!‥良かったら一緒に卓球やらない?
2人1チームを3つ作るんだって」


「‥私卓球やったことないよ」


「大丈夫だよ!一緒に頑張ろうよ」


「うん 頑張るね」

こうして私は後ろの席の秋口さんと一緒に卓球をやることになった


その二人のやり取りを満足そうにニヤリと笑って見つめる黒い影に気付かずに‥

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