キリリク

□500Hit<白亜様>
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透明で済んだ 空から 冷たい花が降る……
暖かい空から降るそれは…恋人達を

暖かく包む…




◇◆wintar flower◆◆



eastcityは12月の上旬に入った…X'masに備え、色々なところが 赤と緑に包まれ
ている
エドも例外ではなく お世話になっている、東方司令部のみなに何をプレゼントを
考えていた……。

「何がいいかな…」
等と言いながら赤と緑で着飾れた店を見て回る…そこへ
「鋼の?」
エドはびっくりして振り返る。その顔はマズイ物を見られたと言わなくても語っ
ている顔だった………

「大佐…何してんのこんなとこで……」

「買い物だが」

「ふーん……」
冷静を装うとしているエドだが 声が震えている。
それに気が付いたのか大佐は
「まだ、買う物があるからこれで失礼するよ」

「あぁ…」
エドの心の中ではホッと心を撫で下ろしていた……そんなエドに意地悪がしたく
て大佐はわざと大きな声で”あ”といった。

「どうしたの?」

エドの方へ向き直るとエドの耳元で……
「X'maspresentは 君がいいな…」

「大佐…最悪!!」
エドは顔を赤くして小さく呟くように悪態をついた。
そんなエドを見て大佐は少し満足げに歩いて行った………




「〜〜〜〜〜〜…//」
エドは暫く固まっていて、我に戻ったのはもう目の前から大佐が完全に消えた頃
だった。
そこへ

「兄さん?どうしたの…?」

「…?…え?」
急にアルに話し掛けられて反応に遅れてしまった……

「…すごい顔が真っ赤!だよ」
エドが自分の問い掛けに反応薄いから…わざと指摘されたくないところをした。

「そ…そうか………?」
エドは、左手を自分の顔に当てるといつもより少しばかし高い自分の体温に大き
な溜息をついた………

その様子を見ていたアルは兄が風邪でもひいたんじゃないかと要らぬ心配をする


「兄さん大丈夫?風邪でもひいた?」

「違う違う…さっきまで暑いとこにいたから体がほてってんだよ…//」
純粋に自分の心配をしているアルに嘘をつくのは少ししのびなかったが…このさ
いしょうがないと自分に言い聞かせた……


「じゃあ…僕先に宿に戻るね…」

「え…戻るの?」

「うん…隣に部屋をかりてる女の子と遊ぶ約束をしちゃったから……」

「は〜〜」
東方司令部に着くまでに大きな溜息を5回・・・。

「は〜〜」
6回目・・・。

さっきの大佐の台詞が頭の中で離れない。
いくら今大佐がいないからって東方司令部は危険すぎた。
なんたって、ひそかにエドを狙っている人が5人・・・
その中にはあの・・・ホークアイ中尉まで・・・

そこで足を止めた。少し何かを思案してもと来た道を戻りだした。

「明日でいいや・・・」



そのころ東方司令部では

「エド来ますかね?」
ハボックがそういうと、「こないわよ」
とほぼ同時に発した。
そして、
「エドワード君が大佐がいないのに東方司令部になんてこないわよ。」

「でも、どうして大佐なんでしょうか?」
フェリーがほんのり尋ねてみる。

「「「「さぁ?」」」」
全員知らないらしい・・・




***



「あれ〜〜?兄さん早かったね?」

「うん、大佐いないみたいだから明日また行くよ。」

「でも・・・明日の汽車の時間覚えてる?」

「覚えてるよ!8時半だろ?」

「そうだけど・・・いいの?」

「何が?」
荷物をつめながら聞いた。

「何がって・・・」
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