リレー
□星見月
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「大佐♪仕事が終わってんだったら、ちょっと散歩しない?」
それはあまりにもいきなりすぎる提案だった。
「珍しいね〜君からデートに誘ってくれるなんて♪」
ロイは、なにやら意味ありげな笑みをしながらエドをからかってみた。
その日は、とても月が綺麗だった……
それにプラス昨日までずっーと大雨でエド
は足止めをくらい腹いせに、ロイを無能呼ばわりしてロイの部下を怖がらせた
めに…機嫌を戻せと言われ昨日はずっとロイと遊んでいた(笑)
・・・・・
「ぅわぁ!!やっぱり雨上がりの空ってきれいだな♪」
エドはいつもよりキレイに見える月に、かなりはしゃいでいた。
「でも、なんでいきなりデートなんかに誘ってくれたんだ?…エディ」
ロイはそんな疑問を軽くエドを引き寄せながら
耳元で囁いてみた。
「その言い方やめろって言ってんだろ?」
赤い顔をしながら上目使いで睨んだ。
「いいでわないか…で?」
あくまで本題はそこのようだ…懲りずに聞いて来た。
「ただ大佐と…」
エドはそこまでいうと途中で言葉をきった。
ロイはそれを不可解に想い、少し意地悪く聞いてみた。
「ただ……?」
「いわない……///」
そう言って顔をそらすエドが可愛くて、君がキレイだと言った月も目に入らない
よ。
「君は…エディは」
「だからその名で呼ぶなって言ってんだろ?」
「…素直になれないのか?」
エドから見て大佐は、すこし
悲しそうな顔をしていた。
「どうしてあんたがそんな顔をするんだ?」
エドは、ロイとは逆に反抗的な目で睨んだ。
ロイはあからさまに大きい溜息をついた。
「なあ、エド……質問しているのは私なんが………」
「知ってるよ…でも言えない……」
エドは、そういうと噴いてしまった………
空には月だけではなく 星
まで輝き出した。まるで二
人を見守るかのように……
「何故?」
ロイはエドと話しやすくするためにしゃがんだ…
しゃがんだ位置からちょうどエドの顔が見た…………
そのエドの顔はあからさまに怒っているのに…なぜだか
不安と悲しみのようなものも感じられるんだ…
「…私が一生守るよ?…」