【GAMES&COMICS】Novel!

□とある合戦の片鱗
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その日、奥州にて独眼ノ竜と恐れられる男、伊達政宗は、自陣の城にて遠くを見つめていた。

「come'on 真田幸村。今日も、俺を楽しませてくれよ・・・」

誰にともなくそう呟いたその左目には、まさに竜たる光がぎらぎらと輝いていた。


*---

「うおおおぉぉぉっ!政宗殿おぉぉぉっ!」
熱く、熱く、とにかく熱く叫ぶは甲斐の虎若子、真田幸村。
彼は、ひたすらに怒号を発しながら、伊達陣を突き進んでいた。

単身で。

「てめェ一人で乗り込んで来るたァ、その度胸だけは認めてやるよ!取り囲めえぇぇぇっ!」
多勢に無勢の名の通りに伊達軍が囲もうとするも無駄に終わる。

「何のこれしきっ!大車輪っ!」
兵は自らの意志でもないのに絶えず空を飛び、名のある武将も彼に傷一つ付けられぬまま倒れてゆく。

ドオオォォンッ!!
盛大な音を立てて本陣の門が爆発した。
門前には真田幸村。
その両の瞳は、本陣の奥深くに腕組みをしている青い影を睨みつけていた。

「伊達政宗えぇぇぇっ!勝負ううぅぅぅっ!」

目的は伊達軍総大将、伊達政宗との戦い只一つ。

「hey,真田幸村!よくここまで来れたもんだ・・・。
だが、これで終いじゃねぇだろう?・・・盛大なpartyを始めようぜ!!」

ジャッ!

腰から一気に6本の刀を抜くと、相手が構えるのも待たずに切りかかった。

政宗の6爪流が幸村に決まるかといった直前、2本の槍が互いに交差してそれを受け止めた。
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