ひどい病気には思い切った処置を。

□【ちょっとした解説】
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※ちょっとした、と言ったくせにめちゃくちゃ長いです。
最後の方にかなり簡潔にまとめてあります、良ければそちらをどうぞ。



みなさま。ビースト覚醒、もうご鑑賞されましたでしょうか? 私はしました! すごく、すごく良かったです!



では本題に入ります!

今回の番外は記憶喪失ネタでした。二次創作ではお馴染みですね。大袈裟に言うなら「親の顔より見た」ってやつです。

ビースト覚醒を観て昂った心を抑えきれず、どうにか書きたい……どうしても書きたい……! と拳を握った私は閃いたわけです。

オプティマスの記憶をなくしちゃえと。
それでこの番外が生まれました。



まずこの話は、映画バンブルビー、その続編ビースト覚醒(以下ROTB)の二作品。
2007年から始まった実写TFシリーズ(以下ベイバース)。

これらが違う世界であることを前提にしています。
いわゆるパラレルワールドですね。


これはROTBとベイバースとで辻褄が合わないところが多少あるので、繋がりを持たせるのは無理があるんじゃない? という私の気持ちの問題です。

(だって地球に降り立ったタイミングとかおかしいんだもん……)



この小説の世界は当然ベイバースです。ビースト覚醒に登場したミラージュは居ない。

しかし記憶を失ったオプティマスは「ミラージュ」と言いましたね。それは何故か!


ROTBとベイバースのオプティマスが入れ替わったからです!
なんと言うご都合主義。それが二次創作の良いところ。

きっかけはオプティマスが机に頭をぶつけてしまったこと。その衝撃が何やかんやしたせいで、ふたりの意識が入れ替わったのです。

つまり、厳密には記憶喪失ではありません。
一話目のタイトル見てください、「記憶の喪失、あるいは別人への変化」とありますね。

そうです、あのオプティマスは主人公ちゃんの知っているオプティマスではない。実質的には別人なんですよ。


頭をぶつけて意識を失ったあと、目が覚めたROTB時空のオプティマスは、あまりの頭痛に痛覚センサーを切る。その際、自分の体が人間であることにも酷く驚いたことでしょう。

そして見覚えのない景色に困惑し、状況把握のために外へ出た。どうにかロボットモードになれたのは彼にとって幸いだったかもしれません。

そして出会ったのが主人公ちゃんです。
ROTBオプティマスにとって、見知らぬ場所でのファーストコンタクトがよりにもよって人間だったわけですから、イライラは募っていくばかりだったでしょう。


とはいえ故郷で戦ったメガトロン、そして仲間であるジャズやラチェットの存在は変わらないでしょうから、意識が入れ替わったままでも会話はさほど問題ない。

仮に会話が噛み合わずとも、記憶喪失ならば仕方ないと思うはずですから、ジャズ達もさほど疑問は持たないでしょう。


そしてそこへラチェットの強烈パンチ。ショック療法とはまさに読んで字の如く、入れ替わった意識をまた入れ替えることに成功したのです。
我らがお医者様は偉大です。


そしてラストシーン。主人公ちゃんがオプティマスに「ミラージュさんってどんなひと?」と問うシーン。

オプティマスは「さぁ……」(分からないな)と返します。


“ミラージュ”はこの世界では“ディーノ”(と仮定)。そう、真っ赤なフェラーリがかっこいい彼です。

その理由は、ノベル版「ダークサイド・ムーン」にて、ディーノはミラージュと表記されていたから。
そのせいもあり、私はミラージュ=ディーノと考えてしまうのです。

映画を見ると、ミラージュとディーノは似て非なるキャラクターで、それぞれの良さがあるのですが!


でもやっぱり、この「ひどい病気には思い切った処置を。」にはディーノが居る。
彼らふたりが同時に存在する世界も、ひょっとするとあるかもしれないけど、私の中ではそうはならないのです。

というか実写ミラージュが世に出る前に今作を書いてるので、彼が居ないのは当然なんですが。


今作のオプティマスにとって“ミラージュ”という存在は、どこの誰か分からない。
ROTBのオプティマスにとって大切な仲間であっても、本当なら交わらないのです。

今作の世界ではミラージュを知っている人物は居ない。それなのにミラージュという名前を聞いてしまった主人公ちゃんは、これから先「ミラージュってだれ!?」という疑問を抱えて生きていくことになります。こりゃ大変だ。




【まとめ】


・この番外は、ROTBとベイバースがパラレルワールドであることが前提
(この夢小説はベイバースの世界線)


・頭をぶつけた衝撃で、ROTBとベイバースのオプティマスの意識が入れ替わってしまった

つまり、厳密には記憶喪失ではない


・痛覚センサーを切ったのはROTBオプティマス


・ラチェットの医者パンチで、入れ替わった意識が元に戻る


・ラストシーン、「ミラージュさんってどんなひと?」「さぁ……」について

ノベル版ダークサイド・ムーンにて、ディーノは“ミラージュ”と書かれている。
その影響もあり作者の中ではミラージュ=ディーノであるため、同じ世界にふたりが存在することはない、と仮定。

つまり、今作のオプティマスは“ディーノ”は知っていても“ミラージュ”は分からない。
(反対に、ROTBのオプティマスは“ミラージュ”は大切な仲間だが、“ディーノ”が分からない)

だから、「さぁ……」(分からないな)という返事になった。





こんな感じでしょうか。書きたいものを書いたら分かりづらい設定になってしまいました。
何が困るって、自分の中にある設定やら何やらを上手く説明できないのが困るんですよね……。
まとめるのが下手なので、ちょっと辻褄合ってないかもしれない。


長々と書いてしまいましたが、全て私の想像であり、独自の設定です。
ファンの間でも色んな考えがあるみたいですし、そもそも公式的にはROTBとベイバースは繋がっているそうです。

じゃあミラージュとディーノの関係どうするんだよ〜〜! 頭が混乱するよ〜〜! あと2007年に初めて地球に来たんじゃないのかよ〜〜! どういうことなの〜!

ROTB続編が制作されればその辺の疑問が解消されるのでしょうか。楽しみですね!
何年後かしら!



それから、映画を観た方はご存知でしょうが、ROTBのオプティマスは人間不信なところがあります。それこそ2007年以降とは別人のような。

今回の話ではその人間不信な一面をオーバーに書きすぎてしまったような気がしますが、私が書きたかったのでお許しください。
荒すぎるオプティマスを書くのは楽しかったです!



さて、解説は以上です。ありがとうございました!


2023.8.19.



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