ニョルド

□きっと明日もいい日になる(僕にはパパが2人います)
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「僕にはパパが2人居ます。

ギョンスパパとチャニョルパパです。

ギョンスパパはとてもお料理が上手で、いつも美味しいごはんを作ってくれます。

ただ、お片付けはきちんとしなさいといつも叱られます。

けれど、できたらとってもほめてくれる優しいパパです。

チャニョルパパはとっても楽しくて、お仕事で疲れているのにいつも僕と遊んでくれます。

この前は水鉄砲の作り方や、タオルで羊さんの耳を作ってくれたりして、ギョンスパパにいつまでお風呂で遊んでいるのと叱られてしまいました。

でも、セフナの顔を見ると疲れも吹っ飛ぶよって言われると、僕もとってもうれしいです。

時々、ギョンスパパとチャニョルパパはケンカをしてしまいます。

プンプンしている2人を見ると悲しくなってしまいます。

でも、夜はいつも一緒にギョンスパパと僕とチャニョルパパと並んで仲良く寝ます。

そうすると、次の日の朝には2人ともにこにこしていて、とてもうれしくなります。

これからも、3人で仲良く暮らしたいです。きっと、ママもそんな僕達を見守ってくれていると思います。」





「…だって。」

すやすやと寝息を立てているセフナを挟んで、僕とチャニョルはセフナの作文を読んでいる。

「意外とセフナってよく俺達のこと見てるよな〜。…例えば俺達がケンカしてるとかさ。」

「…そうだね。」

「まだ怒ってる?」

きっかけは今読んでいるセフナの小学校の宿題の作文。

『僕、私の家族』がテーマだった。

僕はセフナの作文を読んで、もしかしたらこれを読んだ同級生にいじめられてしまうんじゃないかと思った。

けど、チャニョルは事実なんだし、何よりセフナが僕達家族を大切に思ってくれている気持ちを尊重した方が良いんじゃないかという意見だ。

「大丈夫だよ。どんな形の家族も間違いじゃない。俺にとってはギョンスもセフナもとても大切な家族だし、セフナもそう思ってる。ギョンスだってそうだろ?」

幸せそうに眠るセフナを見ると、何だか自分が悩んでいた事は起こりうる事かもしれないけれど、筋違いだなと思った。

「まったく…。2人には適わないな。」

「それは俺も同じだよ。」

僕達は目を合わせて微笑んだ。

きっと、明日もいい日になる。

僕達は手を取り合って眠りについた。



fin.

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