チャンベク

□Because of you.
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君のせいで俺は変わった。

うるさいぐらいのおしゃべりも、君の前ではドキドキしてしまって不自然でないぐらいにしか喋れない。

気が付くと君の姿を目で追ってしまっている。

朝起きてから夜眠る前、まず考えるのは自分の事じゃなくて君のこと。

そう、俺の世界の全ては君になってしまっているんだ。



「…ク…ベク…ベク!聞いてる?」

「あっ、え?ごめん聞いてなかった。」

目の前で不思議そうな顔をするチャニョルに、またやってしまったなと苦笑いした。

こいつの前ではどうしたっていっぱいいっぱいになってしまう。

「ベクさ、何か最近様子変じゃない?悩み事があるなら何でも言いなよ?」

「うん、何でもない。」

「なら良いけど…。」

心配そうな目が、人の良さを物語る。

こうゆう所がチャニョルの好きな所なんだよな…。

君のせいだよって言ったら、どんな顔をするんだろうか。

「じゃ、帰るか。」

仕事が一緒に終わった時は、チャニョルのスクーターに乗せてもらうのが俺達のルール。

この時間だけは、後ろから抱き締められる貴重な時間。

きっと、ドキドキしてても振動で気付かれないはず。

「お前のせいだからな…。」

風を切りながら、普段は恥ずかしくて言えない言葉をそっと広い背中に向けて呟いた。


fin.


スクーター2ケツ画像から(笑)

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