白西 短編小説
□とある朝の白西
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現在時刻は6時半。
今日の目覚ましの設定は、9時。
あさひなぐの撮影で、久しぶりに、2人とも仕事が10時から始まる。最近は毎日、なぁちゃんより早く起きて朝ごはんを作るのが私の日課となっていた!
隣ですやすやと寝息をたてながら熟睡するなぁちゃんを見て、起こさないように、そ〜っとベッドから降りる。
(ギュッ)
「………まぃや…」
「っ!?、、、ごめん、起こした?」
「zzz……………」
「ふぅ……………」
ガチャっと寝室の扉から出て。リビングのソファーでリモコンを手に取り、テレビをつけたら、ちょうどZ1Pがやっていた。
「あ〜、そう言えば今日は乃木坂特集の放送日だったなぁ………」
きらきらとテレビに映る七瀬を見て、今身にまとっている七瀬とのおソロの白パジャマに、なんとも言えない大きな優越感が生まれた。
時刻は7時10分。
予定よりも十分遅いことに気がつき、急いでキッチンにある冷蔵庫から卵二つを手際よくお椀に割って、混ぜながら鍋へと投下する。ザーっと沸き立つ水蒸気を無視し、隣でまな板にあるウィンナーに全部切り跡を入れ、卵の隣で軽く炒める。
インスタントのコンスープ。お椀にひと袋入れ、熱湯をかけ、最後はパンをトースターへ………………
「って、おっと!!」
突然、後ろから何かものすごい衝撃のものに抱きつかれた!
「……七瀬?おはよ〜」
「ん〜、おはよ〜まいやん〜」
「どうしたの?目覚ましまだ鳴ってないよね?」
「ん〜、だって起きたらまいやんがいなかったんだもん……」
軽く拗ねたような、甘い口調で私の背中にひっつく七瀬。いつもなら、できた後私が起こしに行くから、寂しくなっちゃったのかな?そんな七瀬もかわいい過ぎてにやけちゃいそうだ。
「もうすぐ出来るから、リビングで大人しく待っててね?今日はなぁちゃんが好きなコンスープがあるよ?」
「ほんま!!やった!」
まんまと釣られて、軽い足取りでリビングへと向かう七瀬。と、とりあえずセーフ。
チン!!!(トースター)
時刻は8時半。
テーブルには、ウィンナー、ふわふわ卵、コンスープの皿ともどもがキレイに片付けてあった。
朝食を終えた私たちは、ソファーでまったりとくつろぎ、おソロの牛柄コップは手前のテーブルで仲良く並んでいた。未だに流れる乃木坂特集を、ぼんやりと聞きながら