白西 短編小説


□嫉妬の権利
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「はぁ、心配したんだよ!」

本当にほっとしたように、パイプ椅子から崩れ落ちるまいやん。


「今日はね、七瀬ちゃんに言う事あったの………」

「はい、なんでしょ?」


少し言葉につまづくまいやんを見て、少なからず、期待をするなな。

今の自分ほんま、最低やな………


「七瀬………」

「麻衣先輩!!私から言っても、、いいですか?」


確かに恋はまだまだ始まっていないけど、今の自分のままやと、いつまでも踏み出せん!

もう自分のこと、最低と思いたくない!!


「麻衣先輩、、、」

今の自分から、生まれ変わる!どうか、嫉妬の権利を………ください!!


「好きです!!付き合ってください!!」


いつもいつも、ななはただまいやんを遠くで眺めておった。

誰と何をしてるかなんて、気になって仕方がなかった。


そんなななはダメで、最低やと思う。


そやから今この一言で、ななは生まれ変わるんや!嫉妬の権利の、けじめをつこうやないか!


決心した目で、まいやんの目を見つめる。ななの心に不安がよぎる。



「もちろんだよ、七瀬。でも……

それは、私に言わてよ笑」



涙目で笑うまいやん。ななはまいやんへの嫉妬の権利を無事に得た!
まるで夢のようやけど、身体中の痛ましい傷が夢じゃないと言っている。


「麻衣、大好き…………」

「っ!?もっかい!」

「嫌です。もういいません笑」





















※WHITE WESTさん、リクエストありがとうございました!!

七瀬から告白を切り出すのがなかなか難しかったです。嫉妬する七瀬なので、嫉妬の権利も少し引用させてもらいました。満足して頂けたでしょうか?



リクエストはまだまだ募集しておりますので、気軽にお願いします!!


気に入ってくださった方や、ダメと思った方も、感想、アドバイス、是非聞かせてください!!
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