白西 短編小説
□写真好きな彼女
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「真夏!まなつ!写真撮ろう!!」
「えー、またー?」
「いいから!」
パシャリ!!パシャリ!パシャリ!!
最近私は、写真にハマってる。
「あっ!これかわいい!あとで送って〜」
「もちろん!」
いや、真夏と写真撮ることにハマってるのほうがあってるのかな?
メンバーとももちろん撮るけど、真夏は頭が大きいし、写真撮るときの顔が面白いから、ついつい真夏とばかり撮ってしまう。
そんな真夏とまた写真を撮ろうとしたとき、なんか後ろから目線を感じた。
振り向いてみたら、なんと私のかわいい彼女、七瀬がこっちを見ていた。
「七瀬?」
あっ、明らかにわざと目を逸らされた。
「七瀬?どーしたの?」
いつもとちがう七瀬になんとなく違和感を感じる私。
「最近まいやん、写真好きなんや……」
「ぅ…うん、好きだけど…………」
プクっと顔を膨らませ、目を合わせようとしない七瀬。
あれ?なんか拗ねてる?
「どーせ、ななより真夏の方がええもんな!」
私の勘は見事当たったぽい。
腕をクロスさせながら、そっぽを向く七瀬、ぷく顔で、おまけに困りまゆまで!
明らかに、七瀬は拗ねている。
それも多分、私が真夏とばかり写真を撮っているに深く関連している。
「なーなせ!」
七瀬がそっぽ向いてることをいいことに、七瀬の肩の上から腕を通し、後ろから七瀬に抱きつく。普段なら七瀬が好きな体制だが、たまにはいいかな?
「七瀬、これは七瀬がやきもちを焼いたって思って、いいの?」
「ぅっ!?、、、バカまいやん………」
拗ねた口調が何とも愛くるしくて。
あー、私の七瀬はなんでこーにもかわいんだ!!
「はい、こっち向いて!」
パシャリ!!
右手に構えていた携帯を取り出し、七瀬の可愛すぎる拗ね顔を携帯に収めた。
焦って携帯を奪おうとする七瀬、でも私よりも身長の低い七瀬はどう頑張っても、私の手には届かない。
「かわいい」
「ちょ!消してや!!」
「ごめんね、七瀬の気持ちに気づかなくて。でも心配しなくても、私は七瀬一筋だよ?
七瀬が大好き、世界で一番愛してる」
七瀬の目を見ながら、堂々と七瀬に伝えば、顔を真っ赤にしながら、私の胸に顔を押し付けてくる七瀬。
「まいやんのバカ、アホ!!ななだってまいやんが大好きや!
もうななのことを放ったらかしたら、ゆるさんからな!」
「はい笑!」
あとがき
若「二人とも、ここが楽屋であることを忘れてないか?」
桜「まぁまぁ、そっとしておこう」
若「れーか…………」