気まぐれ小説

□気持ちより居心地
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「え?ちがうの?なに?まさかまだこくっt…………」

「あーー!!ちょっとみさ、みなみちゃんが呼んでるよ、はやく行ってきてあげてね〜」

「え、ちょ!わかったよ!」



危うくみさの口からNGワードが飛び出るところだった、そんなみさみさを無理やりみなみのところに追いやり。

私はとりあえず、この頬を真っ赤に染めらせたいくちゃんを、どうにかしなきゃいけないと思った。




「えーっと、みさの言ったこと、気にしちゃだめだからね?ね?あれは面白がってるだけだから!ほんと、みさのやつめ………」


私なりに必死にフォローしたつもりだが、いくちゃんは相も変わらず頬を真っ赤に染めらせ、ただぺこりぺこりと頷いていた。



「はいはい、いつまでいちゃついているの?そろそろ撮影はじまるよ!」


そんな2人の気まずい雰囲気の中、れいかが両手を叩きだから、乱入してきた。



「ほら、そこのイチャイチャ姉妹!早くする!」


イチャイチャ、、姉妹?

お互いにへ?って顔をしたまま、顔をみあわせ、声を出して笑った。



それから

「「は〜い!」」

って笑いながら返事し、手繋いで2人でスタジオに向かった!



今日は、乃木坂工事中の撮影だ。
撮影休憩のときも、私は変わらずいくちゃんといた。


れいかのおかげで気まずい空気もなく、ちょうどいくちゃんと席が隣だったから、私はいくちゃんの肩に頭をのせ、2人でガールズルールなんかをハモらせて歌った。


やっぱ、いくちゃんといるのは居心地いい。なんだか、心の中に微かな暖流が流れた、そんな感じがした。
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