気まぐれ小説

□やきもちとは
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「まいやん、今日どうかしたの?」

そんな私の異変に、ななみんも気づいたようで、私の顔も見ずに問いかけてきた。


でも、そのことに対してなんだか妙にイライラして。


「何でもない、大丈夫」

とななみんを突き放してしまった。



「なんか怒ってる?」

「怒ってない!」


どうしたんだろ、私…………


「どっか痛いの?ちょっと、顔見せて」


なんか焦ったななみんは、私の前で止まって、自分に向かせようと指をあごにそい、クイッと私の顔をあげた。


だ、だめ………今ななみんの顔をみたら…



そう思い、私はななみんを振り払い、走り出してしまった。


「ちょっ、まいやん!」


そんな呼び止めるななみんの声も無視して、私は走り続けた。




はぁ……はぁ……どれくらい走ったのだろう。見知らぬ公園に入り、はぁはぁと私は息を整える。

20代になってから、こんなに走ったの久しぶり。肺に冷たい空気が入って、少し苦しい。


私はどうしたんだろ、何でななみんにあんな態度取ってしまったのだろう。明日、どんな顔して合えば………


はぁー……と大きなため息して、私はしゃがみこみ、うずくまった。



「しーちゃん」

「!?」


気がついたら、頭をあげるとそこにはななみんがいた。

はぁはぁと少し不規則な息をしながら


「あ、泣いてない」


なんて平然とそういい、しゃがんだ。



「しーちゃん、どうしちゃったの?私なんかした?」
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