Dream

□彼と彼女のデートまで
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"4日後"

って!!急すぎない?
身の周りを見返して、ハッとする。

カラーも少しプリンになってきていたり、仕事柄薄化粧に慣れてしまっている事、なにより楽だ楽だと着ている、ヨレヨレの部屋着と恋愛なんて諦めてきた下着。

「どうしよ。ベージュしか持ってない。あ、服も仕事着しかない!!」

出掛け着はある。ただそれは、その服で買い物に行けるレベルの出掛け着。

好きな人に、彼氏に会うような服なんて持ってない。数ヶ月前に会った時の服を着ていくわけにも行かないし………

「ハァ……明日買いに行くか。」


スマホで、自分の世代の流行を調べて考える。

なんとか、イメージが固まった所で買い物リストに書いていく。眠りにつこうとした所に彼からの電話。

「もしもし?」
『寝ようとしてた?』
「うん。けど、羽生くんの声聞いたら起きた。」
『あのさ、そっちに帰った時なんだけどさ………』
「どっか行きたいとことかある?」
『夢の国!!!』
こういうところが、まだ少年っぽいなと思う。
「そっちについたら、一週間くらいオフなんだよね。だから、ずっと一緒に居たい。」
「残念。ほとんど仕事だよー。けど、次の日休み取れるかも。」
はじめは残念そうにしながらも、休みが取れるかもという一言に彼の声が明るくなる。
「あ、ちあきさんの職場からも近いし休みの前の夜から夢の国行こ?中のホテルの取れるかもしれないし、ダメなら近くのホテルに泊まろうよ。待ち合わせは、あの駅の所で。」
妙に具体的な提案に、眠いながらに頷いた。
「そしたら、決まりね。すげー楽しみにしてるから。おやすみだよね??おやすみ」 



彼の帰国まであと3日。



眠くて、生返事していたが、泊まりって言ったよね。泊まりってことは、ベージュのヨレヨレの下着じゃ駄目だよね。
私は、慌てて買い物リストに書きたした。

待って、こういう時ってどういう感じにしたらいいの?
寝る前なのに、頭を抱え込んだ。

よし、明日同僚のひろこに聞こう。
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