KING RUMOR

□3 he is a knight
4ページ/4ページ





鳳「・・・もしもし、聖梨奈さん?
・・・うん、今部活終わったところです。
よかったら今日・・・あぁ、本当に?よかった。
じゃあ、8時に迎えに行くね」



日吉「おい鳳、どういうことだよ」

鳳「どういうことって・・・聖梨奈さんを夕食に誘ったんだよ。会う約束はしてたし」


日吉「こいつ、意外とやるな・・・」

向日「くそくそくそっ、一般人は立ち入る隙がねえよ!」

宍戸「もともと手が届かないところにいる人なんだ。諦めろよ」


日吉「・・・・・」

向日「・・・自分に言い聞かせてるのか?宍戸」







二人が会う場所は、麻布にある高級料亭。



「聖梨奈さん」

鳳は笑顔で手を振る。

聖梨奈は浴衣姿で現れた。

「浴衣も似合いますね。素敵です」

「ありがとう。ママがデザインしたのを試着したんだけど、せっかくだからそのまま来ちゃった。場所もぴったりだと思って。」

「うん、ぴったりですね。」

紺地に水色と白で桜の模様が描かれている上品な浴衣。

長い髪はアップにして、かすみ草の髪飾り。

「実は日本に来てからまだ和食を食べていなかったの。だから嬉しい」

「そう思ってここにしたんですよ。お料理も、創作ではなく、家庭料理を中心にとお願いしました」


「・・・・すごい、長太郎。大人になったわね。驚いたわ」



「これくらいしないと、聖梨奈さんは振り向いてくれないと思って」

「ふふ、ありがと」

「と言いたいところなんですが、実は両親に相談したんです。
今、隣の部屋で二人で食事中で」

「そうだったのね。それでも嬉しい。あとでお話ししたいわ。」

「ええ、もちろん。二人も聖梨奈さんに会いたがってます」


「そうだ、長太郎にプレゼントがあるって言ったじゃない?
食事の後、私が泊まってるホテルに行きましょう。見せたいものがあるから」


「はい。なんだろう、楽しみです」

「期待してて。きっと喜ぶわ」









恋が動き始めたみたいね。
キング、もたもたしてたら、友達がナイトに変身して
クイーンを奪ってしまうかもよ! 

次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ