KING RUMOR
□3 he is a knight
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鳳「・・・もしもし、聖梨奈さん?
・・・うん、今部活終わったところです。
よかったら今日・・・あぁ、本当に?よかった。
じゃあ、8時に迎えに行くね」
日吉「おい鳳、どういうことだよ」
鳳「どういうことって・・・聖梨奈さんを夕食に誘ったんだよ。会う約束はしてたし」
日吉「こいつ、意外とやるな・・・」
向日「くそくそくそっ、一般人は立ち入る隙がねえよ!」
宍戸「もともと手が届かないところにいる人なんだ。諦めろよ」
日吉「・・・・・」
向日「・・・自分に言い聞かせてるのか?宍戸」
二人が会う場所は、麻布にある高級料亭。
「聖梨奈さん」
鳳は笑顔で手を振る。
聖梨奈は浴衣姿で現れた。
「浴衣も似合いますね。素敵です」
「ありがとう。ママがデザインしたのを試着したんだけど、せっかくだからそのまま来ちゃった。場所もぴったりだと思って。」
「うん、ぴったりですね。」
紺地に水色と白で桜の模様が描かれている上品な浴衣。
長い髪はアップにして、かすみ草の髪飾り。
「実は日本に来てからまだ和食を食べていなかったの。だから嬉しい」
「そう思ってここにしたんですよ。お料理も、創作ではなく、家庭料理を中心にとお願いしました」
「・・・・すごい、長太郎。大人になったわね。驚いたわ」
「これくらいしないと、聖梨奈さんは振り向いてくれないと思って」
「ふふ、ありがと」
「と言いたいところなんですが、実は両親に相談したんです。
今、隣の部屋で二人で食事中で」
「そうだったのね。それでも嬉しい。あとでお話ししたいわ。」
「ええ、もちろん。二人も聖梨奈さんに会いたがってます」
「そうだ、長太郎にプレゼントがあるって言ったじゃない?
食事の後、私が泊まってるホテルに行きましょう。見せたいものがあるから」
「はい。なんだろう、楽しみです」
「期待してて。きっと喜ぶわ」
恋が動き始めたみたいね。
キング、もたもたしてたら、友達がナイトに変身して
クイーンを奪ってしまうかもよ!