KING RUMOR

□9 he is a joker
4ページ/5ページ




跡部は聖梨奈を壁に押し付け、乱暴にキスをする。



「ちょ・・っと!!やめてよ!何よ、いきなり」



「なんで君島とキスしたんだ」


「・・・育斗くんと?してないわよ」

「嘘をつくな」

「嘘じゃないわよ。いつの話?」

「お前が日本に来た日のパーティーだ」

「え?あの日は景吾と一緒にいたじゃない」

「・・・・俺が帰った後何をしていた?」

「何って・・・バーに戻って何杯か飲んで・・・寝た、はず」


「はず?覚えていないのか?記憶がなくなるほど一人で飲んだのか」


「何よ、元はと言えば景吾が悪いのよ!
自分は私を置いて帰ったでしょう、だから私・・・」



「・・・・」


「景吾が何を考えているのかわからない」


「・・・・」



「育斗くんは、例のファッションショーの後、心配して連絡くれて、なぐさめてくれたよ」


「俺の前で他の男の話はするな」


「なにそれ。私は景吾にそばにいて欲しかったのに」


「じゃあなんでキスなんてしたんだ」


「だから知らないってば・・・!やきもち焼く前にできることがあるでしょ」


「・・・・・」


「ちゃんと思ってること話してほしい。


今日は帰る。お父様にごめんなさいって伝えて」





聖梨奈は部屋を出て行った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ