KING RUMOR
□9 he is a joker
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跡部は聖梨奈を壁に押し付け、乱暴にキスをする。
「ちょ・・っと!!やめてよ!何よ、いきなり」
「なんで君島とキスしたんだ」
「・・・育斗くんと?してないわよ」
「嘘をつくな」
「嘘じゃないわよ。いつの話?」
「お前が日本に来た日のパーティーだ」
「え?あの日は景吾と一緒にいたじゃない」
「・・・・俺が帰った後何をしていた?」
「何って・・・バーに戻って何杯か飲んで・・・寝た、はず」
「はず?覚えていないのか?記憶がなくなるほど一人で飲んだのか」
「何よ、元はと言えば景吾が悪いのよ!
自分は私を置いて帰ったでしょう、だから私・・・」
「・・・・」
「景吾が何を考えているのかわからない」
「・・・・」
「育斗くんは、例のファッションショーの後、心配して連絡くれて、なぐさめてくれたよ」
「俺の前で他の男の話はするな」
「なにそれ。私は景吾にそばにいて欲しかったのに」
「じゃあなんでキスなんてしたんだ」
「だから知らないってば・・・!やきもち焼く前にできることがあるでしょ」
「・・・・・」
「ちゃんと思ってること話してほしい。
今日は帰る。お父様にごめんなさいって伝えて」
聖梨奈は部屋を出て行った。