KING RUMOR

□1 sweetie girl
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羽田空港にヒールの音が響く。




長い髪を揺らし歩けば、そのオーラと美しさに誰もが振り返る。



シャネルのマークが光るサングラスを外し、乗り込むのはリムジン。



向かう先は、都内の五つ星ホテル。







ホテル内の会場の扉の前には 「跡部財閥様 祝賀会会場」の文字が。


跡部財閥の、世界の途上国にテニスコートを寄付する慈善事業で、この度100個目のテニスコートが完成した。
今日はその祝賀会がこのホテルで行われる。


会場には各国のテニス協会の役員や、慈善事業に興味のある投資家など、豪華な顔ぶれが揃っている。




その中には、氷帝テニス部員の姿もあった。


全国大会が終わり、完全燃焼した彼らが日常を取り戻し始めると、同時に夏休みの終わりが近づいていた。




宍戸「なんで俺たちまで参加しなきゃいけねんだよ・・・」


忍足「そない緊張することない。親戚の結婚式と同じようなもんやで。
それにこない豪勢なパーティ、中学生で経験できるもんやないんやから、楽しんどき」


向日「おい日吉!あれフェデラーとジョコビッチじゃねえか!ナダルもいるぞ!!あ、キミ様も!!」


日吉「本当ですね。できればテニスコートで会いたかったですけど」


跡部「i will, of course. yes,there are my team mates,
and this is the first time party for him.
so please go easy on us. alright.....」


芥川「わあー、跡部スッゲー」


鳳「飲み物ですか、僕たちは・・跡部さんと同じで。
はい、シャンメリーで結構です。ああ、二杯目からはオレンジジュースで。
はい、このグラスは下げていただいて・・」


忍足「鳳は慣れとるなあ」

鳳「家族で旅行に行った時たまたま機会があったんですよ」


宍戸「けっ、いいよなあ金持ちは。俺はそわそわするぜ。こんな服着たことねえしよー」


鳳「まあそう言わずに、宍戸さん。制服と変わらないですよ」

宍戸「お前は似合ってるからいいけどよ。蝶ネクタイは恥ずかしいってんだよ・・・」




「皆様、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。まずはじめに、会長よりご挨拶を・・・・」


日吉「跡部さんもあそこで挨拶するんですかね」

向日「するに決まってんだろ」



「つづきまして、会長のご子息でありながら、全国中学生テニス大会に出場を決めた氷帝学園テニス部部長を務める、跡部景吾様より、乾杯のごあいさつを頂戴いたします。」


忍足「おいおい、乾杯の挨拶なんてやるんか」


跡部「皆様、本日は、我が跡部財閥のためにお集まりいただき誠にありがとうこざいます。世界中の子供達に、テニスというスポーツの楽しさを伝えるとともに・・・・・」


宍戸「偉い人しかいないだろうに、よくあんな偉そうなこと言うぜ」


日本語の後英語でもスピーチをし、跡部は両手を広げて乾杯の合図をした。


向日「あのポーズ好きだよなああいつ」

跡部「乾杯!」
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