KING RUMOR

□9 he is a joker
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都内、某高等学校。

跡部様が高校に進出してるみたいだよ。



跡部「・・・おい、君島」


君島「・・・・驚いた。そして私は年上ですからね?」


跡部「俺は俺が認めは奴にした敬意は払わねえ主義だ。

お前に話がある」


君島「なんでしょう」

跡部「まず、俺からお前に交渉だ」


君島「・・・ほう、面白い。聞いてみましょう」




「聖梨奈の例の写真は俺が買い取る。そうすればお前はドラマ出演を断ることができるだろう」


「・・・・交渉不成立です。



と言いたいところですが・・・

私も日本代表を諦めるのは嫌なのでね。お言葉にあまえるとしましょう。交渉成立です。またずいぶん遅い申し出でしたね、跡部くん」


「それでいい。こっちにも事情があるんだ。

次に、質問がある」


「はい」


「聖梨奈はお前とキスなどしていないと言っていた。
本当のことを教えろ。」


「まだそのことを気にしていたんですか。はははは」


「うるせえ。あいつの気持ちが揺れる可能性があることが起こったら、確かめなきゃならねえんだ」


「私は彼女の気持ちより、あなたが素直になることの方が大事だと思いますけどね。」



「余計なお世話だ。本当のことを言え」




「・・・・写真を買い取ってくれるお礼です。話してもいいでしょう。


あのとき、聖梨奈さんは相当酔っ払っていました」


「やはりか」


「広場をふらふらと歩いているのが見えたので、急いで介抱しに向かいました。
気分が悪そうだったので水を飲むように言ったのですが、私の腕の中で眠ってしまったので
口移しで水を飲ませたんですよ」


「・・・なるほどな」


「こうでもしないと飲んでくれなかったものですから。若干の下心があったのは認めますが」


「正直じゃねえか。だが一発殴らせろ」


「おっと、制服姿で暴力はいかがなものかと。
彼女を助けたんだからお礼くらい言ってほしいものですね」


「意識がない俺の女にキスした野郎に礼が言えるかよ」


「彼女を自分のものであるかのように言うなら君のその自分勝手な態度を改めてほしいですね。
それに、幸いにも彼女がルームキーを持っていたので、部屋まで運んでベッドに寝かせたんですよ。
そして何もせずに私は帰りました。褒めてほしいものです」


「何かしてたら本当に殴ってるところだったぞ。


最後に言っておく。


宣戦布告もいいところだが、俺様は負けねえ」







自分でも自分の気持ちがわからないこと、あるよね。
キングだって神じゃない。迷うこともあるの。
ジョーカーが加わった戦いは、これから激しくなりそうだね。

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