KING RUMOR

□9 he is a joker
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練習が終わり、部員達が帰り始めた頃。

校門に人だかりができていた。

向日「今度はなんだよ・・・」

芥川「女の子がたくさん集まってるね〜」



「跡部くん!よろしいでしょうか」



人だかりを作っていたのは、キミ様。


跡部「・・・・何の用だ」

君島「お話があります」

跡部「チッ。乗れ」



二人は跡部のリムジンに乗って去ってしまった。


忍足「人気者は大変やなあ」

女子生徒「ねえ!跡部様とキミ様どういう関係なの!?
やっぱり一条聖梨奈が関係してるの!?」

忍足「堪忍なあ。わからんわ」

女子生徒「待ってよ!何か知ってるでしょ!」

忍足「頼むから帰らせて・・・」







君島「これを見てください」


跡部「・・・・」


君島が見せたのは、ファッションショーで聖梨奈の服が脱げた瞬間の写真だった。


君島「ファッションショーで最前列にいたカメラマンを全員問い詰めましたが、
シャッターを切っていたのは幸い一人だけでした。
写真を買い取ろうとしたのですが、条件を出されましてね。
そのカメラマンが所属するアパレル会社が衣装提供するドラマに
私が出演することが条件でした。

私はちょうど今、テニスの高校生日本代表に選ばれるチャンスがやってきたところなので
時間を取られるドラマの仕事はしないことに決めていたのですが
聖梨奈さんのためとなれば話は別です。引き受けました。

これでテニスに練習時間は大幅に削られます。ライバルに差をつけられてしまうかもしれない。


それでも構いません。今日は跡部くん、あなたに宣戦布告をしに来たのです

中途半端で無責任なあなたの態度には正直嫌気がさします

では。話は以上です。車を止めてください」


跡部「待て」


君島「・・・なんでしょう」


跡部「お前は・・・聖梨奈と付き合っているのか?」


君島「おかしな質問をしますね。付き合っていませんが。

なぜそのようなことを聞くのですか?」


跡部「じゃあなぜ聖梨奈とキスしたんだ」



君島「・・・・ははは、あぁ、あれですか。

なぜでしょうね。秘密にしておきます。


では」





君島は車を降りた。
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