人狼2夜目【企画】

□西条雲雀の発言1日目
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シーツを引っ張って来て主人の死体を隠そうとする
「なっ…なんで死亡案件がこんな旅館で…まったく休暇中だというのに、だいたいこういうのは検察の仕事…とか言ってられませんよねえ、慣れない人が見る前に傷だけでも伏せてあげないとですね…」


「全く、私でも生身の死体は初物だというのに一般の人が見てしまうかもしれない此処でこんな事をするなんて…さっさと通報を…あれ、通じないんですけど! 此処電波は通ってないんですか?!」

世圖次木氏(以下世圖)
「失礼。貴女はいつから此処へ?」

「ここの旅客なんですよ、昨日から一週間ほどの慰安旅行に来てたんです。酷い血の匂いでまさかと思いシーツ掴んで来た感じですね」

世圖「そうでしたか。…傷がまた酷いですね。ご主人。」

「外傷が死因でしょうが…これは…人がやったと思えませんね。咬み傷なんて…」


世圖「…傷も気にはなりますが、問題は少々困った事態になったことですね。」

「昨日から泊まってたから知ってることなんですけどね、ここ亭主さんが亡くなる前は電波繋がってたんですよ…なのに繋がらなくなった…あぁ、非現実的ですよね」

世圖「これがファンタジー小説であれば大変興味があるんですが…アガサ・クリスティーも流石にこうはしないか…。」

「ええ、くだらないファンタジーだったらどれだけ良かったことかと思いますね。本当に、なにか創作家のお遊びだったらどれだけ良かったことが……」



世圖「……これは前途多難な事になりそうだ…。(ため息)」
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