深緑の捜査官
□FILE.002
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――数週間後――
〜大学内 中庭〜
赤井「ホォー 君の兄は 警察官を目指しているのか…」
海色「はい… でも爆発物処理班だなんて…」
あの日のように2人でベンチに腰掛けて、赤井さんとランチを食べながら、兄と交わしたメールのやり取りを話す。
赤井「…きっと 海色の兄は 自分の命と市民の命を天秤にかけて 正しい判断が出来る人なんだろうな」
海色「…赤井先輩は? 秀先輩は何か夢とかありますか?」
ふと気になった私は、赤井さんに将来の夢を尋ねた。
赤井「俺は FBIになるのが夢だ 数年前に俺の父親が何者かによって“消された”かもしれないんだ…」
海色「“消された”って…それに“かも”って事は…」
赤井「遺体が見つかってないんだ 分かっているのは 俺の父親が“カラス”のような犯罪組織を追っていて その組織が世界規模で暗躍しているということだけだ」
海色「………」
赤井「俺は 奴らを壊滅させたい だからFBIを目指してイギリスから此処まで来たんだ まぁ…俺の家族は 今は日本に居るがな…」