深緑の捜査官

□FILE.003
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それから幾月もの刻が流れたある日、赤井先輩から、日本の海水浴場に遊びに行かないかと誘われた。

海色「えっ?! 先輩 家族の方達と久々に逢われるんでしょう? 何故部外者の私を?」

赤井「駄目か? 君も 日本に居る家族に 久しぶりに逢いたいとは思わないのか?」

海色「…………」

赤井「まぁ 無理にとは言わんが」

海色「行きます...父の墓参りも行けて無かったですし...久しぶりに逢いたいです」

赤井「フッ...了解!」

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〜日本 海水浴場〜

ギラギラと照りつける太陽の下、大勢の海水浴客で賑わうその場所で、ビーチパラソルの下に置かれたビーチチェアに赤井先輩と並んで背を預けていた。

????「久し振りだね…秀一兄さん…」

赤井「ああ…7年振りか…大きくなったな秀吉…高校3年生になるのかな?」

海色「先輩 私 席外しましょうか?」

赤井「いや いい」

秀吉「ホラ お前も挨拶しろよ! 会うの初めてだろ?」

真純「は 初めまして…真純だよ…」

赤井「ん? 誰だ? そのガキ…」

秀吉「妹だよ! メールで写真送っただろ?」

赤井「そういやぁ 俺が渡米する前 母さんの腹が膨らんでたな…」

海色「………」

秀吉「それよりメアリー母さんは? 兄さんのホテルに迎えに行って 一緒にここへ来たんじやないの?」

海色「ああ...メアリーさんでしたら…」
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