鬼灯夢
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「へ?...白澤って知恵の神様的な方ですよね?」
だいぶザックリとしているが、間違ってはないだろう。
「うん。そーだよ?隣の朴念仁にいじめられたら僕のところにおいで。身も心も満たしてあげる」
また顔が赤くなってしまう。手を握ってキスを落とす白澤様に思考回路を遮断されてしまう。くぅ!悔しい!!
「え...いやそんな白澤様ぁの...」
「麻耶ちゃんに様付されるのもゾクゾクするけど『さん付け』でいいよ?桃タローくんもそうだよね?」
「えぇまぁ。呼び名に関しては」
「ふん。相変わらずですね。大王の薬も受け取りましたし、帰ります。行きますよ麻耶さん。」
いつになくイライラした感じの鬼灯様
「二度と来んな!あ、麻耶ちゃんはいつでも大歓迎!」
白澤さん。鬼灯様に中指立てて威嚇。
見ているときっと同族嫌悪なんだろうと察する。
「麻耶さん。俺の見解なんですけど...」
桃太郎様が私に耳打ちを始める
「鬼灯様の指導厳しいのは多分気に入ってる証拠っすよ。」
桃太郎様がそう言う。
「麻耶さん!桃太郎さんなら仕方ないですが早めに来てください」
ツカツカ歩く後ろ姿を見る。
気に入ってる?まさか。
直属で部下が持てるのが嬉しいとかならもっと優しく接してほしい。(切実)
「んー。とりあえず助言ありがとうございます。桃太郎様!」
私は鬼灯様の後ろを追いかけていった
02 赤 桃 白 黒