鬼灯夢

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「おはようございます。」
閻魔殿へいつもの通りに出勤。
しかしいつも返ってくるはずの声が聞こえない

「...あれ?」

「あ、麻耶ちゃんおはよう!大変なんだよ」
どしどしとやって来たのは閻魔様。
あれれ、鬼灯様の姿が見えない

「どうしたんですか?ところで鬼灯様まだいらっしゃってないんですか?」

「それがねー...」
重そうに閻魔様は口を開いた


「ジゴフルエンザ?なんですかそれ?」
聞いたこともない病名に戸惑う

「この時期流行るんだよ。地獄特有の地形が生み出した変なウィルス。飛沫感染だから出勤停止なんだよね。これから1週間の鬼灯君の仕事どうしよう。」

「えー...そのジゴフルエンザって現世でいうインフルエンザですよね?1人で大丈夫なんですか鬼灯様は。」

「鬼灯君だもん。そこは。それに優秀な子達がいるから」

「...優秀な子達?まぁ鬼灯様でしたら大丈夫ですよね」

「篁くんでも呼ぼうか。さすがに僕1人じゃ荷が重いし」
篁という人を知らんし、なんともだが今日はその人の護衛か。

「あ、あとシロくんを鬼灯君の部屋に派遣してあげて。たまには癒さないと本当に死んじゃう。」

「へ?なぜお犬様だけ?」

「霊長類の柿助くんは伝染るし、鳥類のルリオくんも鳥ジゴフルにかかるからね。基本インフルエンザと一緒だよ」
きっとこの基準でいけば豚もアウトだろうな

「分かりました。不喜処に連絡してから篁さんとやらに連絡します」

「うん。よろしくねー。」


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