・haikyu-!!
□初恋ソーダ
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side赤葦
無理矢理押さえ込んだ想いは
あなたの言葉で
弾けて、溢れ出して、もう__
止められない。
「木兎さん。」
「なーにー、あかーし?」
「知ってましたか。木兎さん、あともう少しで、卒業なんですよ。」
「知ってるわ!あかーし、オレの事バカにしてる!!?」
「いや、してねぇっスよ。だって元々バカですし。」
「ひどっ!?」
こうして肩を並べて帰ることが出来るのも、もう、あと少し。
寂しい。
行かないで。
そんな子供のような感情が浮かんで、自嘲した。
木兎さんは、きっと。きっとこれから世界で活躍する選手になって、その羽を羽ばたかせる。
たくさんの人の、希望を背負って。
そんな彼にトスをあげられるのは、俺じゃない。
俺じゃダメなんだ。
もし、俺が天才だったら。
彼の隣に立ち続けることが出来たのに。
(どうして俺は、"天才"じゃないんだろう…。)
「__ねぇ、あかーし。」
「なんですか、木兎さん。」
「あのさ、もしオレが、
あかーしのこと、好きって言ったらどうする?」
え?
「あの、ぼくとさ、」
「オレはね、赤葦のことが好き。…あっ、えーと、レンアイ的な意味で!!」
「っ…!」
木兎さんが、俺と同じ気持ち…??