Main3(The Dancer)

□Prologue
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23:15 ミアの家

「「なぁ/ねぇ。」」

「何?先どうぞ」

「あ?お前の方が微妙に早かったろ。」

「いや、譲る」

「…そうかよ。」

「それで?何?」

「俺はこの恋人ごっこ地獄に飽きた。」

ミアは黙りこくった。そして。

「……やっぱり?!私ももう良い!ローはやっぱり親友だよね!いくらお互いに利があっても私の彼氏はローですって言うたびに笑いが止まらなくて…ぶふっ、あ、これ思い出し笑いね?困ってた!」

「"大"親友だろ?」

「そうだね、でもロー、これだけ聞かせて?私達前みたいに大親友に戻れるよね?気まずくなったらぶっ飛ばすよ?」

「…こっちの台詞だ。」

たった今ミアと別れた。いや、というか恋人ごっこが終わった。
ミアは自分の感情に正直な奴だ。

「ねぇ明日も一緒に学校行こ?ていうかさ、もう泊まっていきなよ!」

そうするか、とローはシャワーを浴びに行く。これからいやらしい"こと"が行われることは決してない。私とローは大親友なのだ、ついさっきまでは付き合ってたけど、今さっきまた大親友に戻ったのだ。
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