青紫ちゃん【獄変】

□見習いの糖度
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お風呂をでて、廊下を普通に歩いていたら

ドサッ

という音と、背中に軽い衝撃がはしった。


これは、多分あれだろう。


というか、多分じゃなくて、確実に、アレだろう。


現世の乙女が、憧れに胸を踊らせるヤツの派生版。

床にドン倒されてアレコレないわゆるアレだ。



『床ドン』だ。



残念ながら、そんなものに興味を持たない自分は真顔で、話す。

「あのー、酔っぱらってるとこ悪いけどどいてもらえない?」


「木舌さん」


くそう

さっき、佐疫さんの撃った弾が当たって生き絶えていたはずなのにもう再生してしまったのか。

佐疫さんをいじっていた時は、ほろ酔いだったのにあの後どれくらい飲んだんだろう。

木舌さんは、組み敷いた相手に笑いかける程の酔っぱらい(危険人物)になってしまっている。

「おーい、よっぱらーい、きーこーえーてーまーすーかー?」

「聞こえてるよー可愛い可愛い霞月ちゃん♪」

うん、ちょっとキモい。

「聞こえてるんならさっさっと自分の上から退いて貰える?部屋に帰りたいんだけど」

「んー、どうしよっかなー?んー…………


ダメ!」
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