青紫ちゃん【獄変】

□ゴクソツ?とスパルタ鍛錬
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筆記より、正直いって心配な実技テスト

そんな自分の為に谷裂さんは、特訓を考えてくれた

それは嬉しい事だけれど

‘ギィィィイィ’

‘ヴァァァアァァア’

‘グゥゥウゥゥゥ’

「……」

両手で抱えられそうな大きさの物体約30匹

そんな物体達を

「こいつらがテストまでお前の修行相手だ」

とか言われたこっちの身にもなってもらいたい。

「えっと、どういう事で?」

「今からこいつらを庭に放つから捕まえてこい。ちなみにこいつらは急所を刺さないと触る事が不可能だからな」

ようするに、つまりは

「…………どういう事で?」

首を傾げてもう一度訊ねる

すると思いっきり大きなため息をつかれてしまった。酷い

「……貴様には説明しても無駄だな」

哀れむような眼差しを向けられて言われた。しかも貴様扱いとか

どうやって言い返すか考えているうちに谷裂さんはプヨ(勝手に名付けた)を庭に放ってしまった


え?

「捕まえてこい」

「え?え、え?……ええええええ!?」

なんで人の事を無視して勝手な行動をとるのか。

自分はまだ、意味も分かっていないし、やるとも言った覚えはない。

どういう事だ

「叫んでいる暇があるならとっとと外に出て捕まえてこい。もう30秒経ったぞ」

いつ間にやら持ち出しているタイマーを片手に谷裂さんが言う。

なんで測ってるんですか
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