青紫ちゃん【獄変】
□生徒の苦悩
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「は?一応ここ地獄だぞ。特務課に入ったのは才能があったからだ。それ以外いらないだろ?」
フッと鼻で笑ってやる。
自分で言うのもアレだが、俺は割と顔がいい方だと思っているからおそらくドヤ顔も嫌味にならないだろう。
「イケメン爆ぜろ!」
「イケメン爆発しろ!」
知り合いは、口々にイケメンと俺の事を罵ってくる。
イケメンは、悪口に入らないけどな
「お前らさ、さっきの盗撮したカメラよこせよ」
「悪口をスルーするな!」
知り合いは息を合わせて俺にツッコミを入れた。
「えぇー?やっぱり鑑賞用?
鑑賞用に撮るなら言ってくれればポーズとかとるn」
「木舌先輩ちょっと黙ってください」
何かいけない事を言おうとした木舌先輩をピシャリと黙らせると俺に近づいて、顔面に胸を押し当ててきた。
「ブッ!?苦しッちょ木舌先輩死、ぬ!息出来、な!」
思いっきり顔を抑えつけられて危うく息を止められそうになる。
世の中には嬉しがる輩も少なくないが、俺にはもはや武器にしか思えない
「先輩にはむかった罰でーす!ほらほら!もっとくらえー!」
「木舌!霞月がかわいそうでしょ!離してあげなよ!」
そう言って俺と木舌先輩を引き離す、もとい俺を救出してくれた佐疫先輩。
噂で天使だの、女神だの聞いていたがあながち嘘ではないかもしれない
「ぶっふぁあ!
……佐疫先輩ありがとうございます。それと、木舌先輩こういう事やめてくださいよ!
さっきの木舌先輩の行動が主な原因でスケベ扱いされてるんですよ!」