story

□何気ない幸せ
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勉強しながら時々ベランダでタバコをふかして
彼女の帰りを待つ夜中の時間
これが毎日の日課になっていた


国家公務員を目指すわたしは
今年一年就職浪人という形で
学校と図書館に通う日々を続けていた


そんな代わり映えのない毎日の
支えになってくれているのが
彼女の彩の存在



アイドルとして活動する中で
ソロアーティストとして
努力と成長を続ける彼女の存在が
何よりも頑張れる源になってる




彩は地元の中学の2つ先輩で
もともと好きで告白したけど色々理由があって
わたしが卒業するタイミングで
付き合うっていう約束になった





彩は中学を卒業してから
17歳の時に芸能活動を始めたから
そんな約束忘れたと思ってたけど
覚えててくれて

卒業式の日に会いに来て
付き合おうって言ってくれたんだ



その時は本当に嬉しくて
ずっと大事にするって決めた








少しでも一緒にいる時間を大事にしたくて
いつも帰りが遅い彩を待ってるけど



最近はわたしの寝落ちが多くて
帰って来る時には机で寝てることが多くなった


わたしは大抵朝早いから
彩が寝てるうちに家を出ることも多くて
なかなかゆっくり話したり
夜の営みも少なくなってる



でも、文句ひとつ言わずに
わたしと一緒にいてくれるんだ
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