story

□私のもの
3ページ/3ページ




「彩ちゃんおはよう!」


「うん」



「.....ねぇなんかあったん?」



「何もないけど」


「嘘やなんか言いたいことあるんやろ」




強く手を握られて
目があうようにななの方に
引っ張って引き寄せられた




「黙ってないで話してや
久々にあったのにそんなん嫌やんか....」



泣きそうな顔で言ってくるななが
可愛すぎて意地はってたのに

速攻で負けたわ



「......ご飯行ったん...??」



「ご飯?」



「今話してたやんか..指原さんと」



「行ったけど、どうして??」



全く否定も言い訳もせず答えられた

だから余計にどうしたらいいかわからへん

なんかちっさいことで
怒ってるみたいやんか



「聞いてへん....
別になんか疑ってるわけやないけど
ななみんなに可愛がられるから」


「ごめんな
そんなんでいちいち報告したら
忙しいのに迷惑かなって思ってん.....」



「心配やねん
先輩とかに取られちゃうんやないかって」



ななはなぜかニコニコしながら
近くにあった椅子に座って
私を隣に腰掛けさせた





「なぁ、不安にさせちゃったのはごめん
けど、私には彩ちゃんだけやで

いつでも考えてんのは彩ちゃんだけ
だって私の彼女やもん」





可愛すぎかよ


まっすぐにこっちを見るまん丸の目

吸い込まれそうなくらい大きくて

愛おしくなって抱きしめた




「彩ちゃん?みんな見てるやんかっっ」


「関係あらへん、見せつけてんねん
私だけのななやって」






普段メンバーの前ではイチャイチャしたり
カップルっぽいことしないから
びっくりしとったけど今日は許してな




「好きやで」




小さく呟くななを
もう一度強く抱きしめた




「私やって負けてへんから」





もう不安にさせんとってな///


次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ