story

□あなたのことが好きだよ
1ページ/5ページ



NMBに一期生として
加入してから5年が経った


そしてある人に恋してから
5年が経った



月日が経つのってあっという間で
気がついたら私ももう19歳になる



9月24日 今日は東京で握手会

誕生日まであと5日




19歳になる前にどうしても
想いを寄せるあの人に伝えて
おきたいことがあった





『すき』




この2文字を伝えるのに
どれだけ時間がかかってるんやろ



握手会の空き時間
今日はなんとなく一人でいたくて
休憩室の隅でぼーっとしていた








百「なな〜なな〜」


梓「ななさーん!」




「!!!!ごめん!何!?」


百「今さや姉のこと考えとったやろ」


「違うわ!そんなことないから!」


百「またまた〜顔に書いてあったで」


梓「ほんまにななさんは
彩さんのこと好きやな〜

2人が話してるの見ると
こっちがニヤニヤすんもん」



「だからちゃうってばー!」


梓「はいはい
でもいい加減気持ち
伝えた方がいいんやないですか〜?」


百「絶対いけるって
さや姉もいつっもななのこと
ばっかりやもん」


「そんなことないやん
絶対気づいてへん私の気持ち」


梓「いや、絶対気づいてますよ!
だってななさんと話してる時の顔
明らかに恋人顔ですもん彩さん」




そんな風にわたしのことをちゃかして
2人はどこかへ行った






確かに彩ちゃんは私に優しい


メンバーみんなに優しいけど
なんというか、私には甘やかしてくる



もちろん厳しいことも言われるし
ダメなものはダメってちゃんと叱ってくれる


やけど、それはきっと好きだからとか
そういう特別な感情ではない


強いて言うなら妹的存在




1期の中では最年少で
みんなにはいつも可愛がってもらってた



だからきっと、彩ちゃんもその感覚




私を恋愛対象としてなんて見てない





彩ちゃん以外のほとんどのメンバーは
きっと私のこの気持ちを知ってる


2人でいるとコソコソ冷やかされるし
早よ告れって急かしてくる




私だって伝えられるのなら
今すぐにでも伝えたい



けど、どうしても怖くて



もしも彩ちゃんと同じ思いやなかったら
きっと今のこの関係性が変わってしまう



私はそれが何よりも怖かった





だけど、、、、、

誕生日まであと5日


もうこれ以上気持ちを
隠しておくことなんて出来ひん







やば、、、もう休憩終わりや
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ