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□わかっていても
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その日はお互い一人部屋やったから
そのまますぐにななの部屋に向かった




“トントントンッッ”




「なな〜?

なな〜?」






反応がない

マネージャーさんに聞いたら
もう部屋に行ったっていうから
絶対いるはずなんやけど....




“トントントントンッッ”



「なな?開けてや」


少し間が空いてから
ドアのロックが開く音がした




静かに扉が開いて

そこから出てきたのは

目一杯に涙をためたななやった





彩「.....ごめん」





そう言うとそっと私に抱きついてくる


私の胸に顔をうずめて
肩で息をしながら泣く姿に


さっきの発言を何度も後悔した





なな「なぁ、わたしなんかした?.......

彩ちゃんのこと傷つけちゃった?....」





彩「......違うねん..何も悪くない...ごめん」


なな「何で謝るん....
....言ってくれなきゃわからへん」















彩「......なんか寂しくなってん..

ななが楽しそうに女の子と話しとってさ...

ファンの子やってわかってても
私以外の子となんでなんって.....」













なな「....嫉妬...?してくれたん?」


彩「...そうなんかな....
みっともないよなごめん」









なな「みっともなくなんてないけど....





でも、私は彩ちゃんだけやで..

彩ちゃんしか見えてへんし
彩ちゃんが一番大切」





彩「なな....」



なな「不安にさせてごめん
やけど、そんな必要あらへん」








こんなにも大切にしてくれる人
倍以上にわたしも愛してる




わたしやってななが一番大事や









でも愛おしいからこそ
いじめたくなっちゃうねんな





彩「なぁ」

なな「なに?」

彩「行動で示してくれなきゃ不安や」

なな「その手には乗らへん!」

彩「なんやねんケチやな...」







“チュッッッ”/////




なな「今日は特別やで//」





照れて俯く姿が可愛くて


私の方からもキスを落とした







.


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