LOVE☆TRAVEL《古代編》
□2話・鍵の少女
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2話『鍵の少女』
――――☆‐☆―――――
私、浅野馨。14歳
ごく一般のどこにでもいてる普通の女子中学生!
ある日、夢の中で会った男性に下校中に誘拐されて、このギリシャ神代に来ちゃったって事なの。
そして、時の巫女になった私は…
“ギュルルルル”
『お…お腹空いた〜ァ』
『巫女、あぁ…そうであったな』
クロノスはフッと馨を鼻で笑いながら言うと『誰か!誰かあるか!』パンパンと手を叩き侍女を呼んだ
『クロノス様、何か御用でしょうか』
伺いをたてる彼女達に『あぁ、来たか 我が巫女に食事を!』と告げた
それを聞くと彼女は下がって行き
そして、暫くするとまた先程とは別の3人の侍女が料理を運んでした
『わ〜ぁ、はっや〜ぁ!いったっだきま〜す♪』
ハグハグっとまるで… やっと食べ物にありつけた犬のように、凄い勢いで食べる馨にクロノスは『余程、腹を空かしていたのだな
あまり急いで食べると喉を詰まらすぞ』
‘ゔっ'と言ってる側から喉を詰まらせた。
『だから、カオル言わんこっちゃない』
彼女の背中を軽く叩いた
ゲホゲホと咳き込む馨。
『あ…ありがとうι
もっと、ゆっくり食べるね』
そして、食べながら『にぇえ、にゃんで?わりゃしにゃの?』と訪ねると
クロノスは馨に『そなたの得意なモノはなんだ?』と問い返した。
馨は『私の得意なモノ?』と、ほんの少し考え…『社会科…』と答え、「えっ、それだけが理由?」と拍子抜けをしているトコロへクロノスは『やはり、支えてくれるなら可愛い娘が良いしな‥』と照れ臭そうに“コホン”と咳払いをする。
「えっ!」と馨は赤面しながら驚いていた。
『明日は、妻・レアの元へ使者として発ってもらう
今日はゆっくり休め、ではな‥カオル』と言って彼は部屋を出て行った。
『あ〜巫女かぁ、私に出来るのかな…ι
まぁ、ヤルっきゃないかな、じゃないと帰れないし…』
馨は学生カバンをあさりながら呟き、
司ちゃん、心配してるだろうなァ
早く帰って、司ちゃんに…会い‥‥たい‥なァ………』
そして、べッドに寝転がっると、そのままウトウトと寝てしまった
暫らくして―
そこにクロノスが通り掛かり、部屋へ入ってきた
『あれっ?カオル』
‘ふぅ’と溜め息を吐き『風邪をひくぞ』と布団を掛けようとした、その時‥
『司… 碧… みんな‥‥会い…た‥い…よぉ…』と寝言を言う馨の目に涙が滲む。
『巫女よ、許せ…』と言って彼女の髪を撫で出て行った。
そして、明朝―
『あれっ?布団が掛けてある? まっ良っか』
馨は飛び起きてまわっていると―
『カオル、もう起きたのか』とクロノスが声を掛けてきた
『あっ、クロノス… おはよ―』
『そなたは、早く起きるのだな』