暁のヨナ

□紅い髪
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〜No.side〜




イアルが谷底へと落ちたことによりハクの意識はそちらへと向かっていた





それをいいことにカン・テジュンはハクも谷底へと突き落すように兵士に命じた







傍でそれを聞いたヨナ





しかしハクはその命令に気づいていない





〜ヨナside〜




テジュンの命令を聞いた兵士たちがハクを襲う




イアルの一件でハクの動きには遅れが生じていた






唯一の本当の肉親を目の前で失ったハクは嘗ての私と同じように目が虚ろで見ていてとても痛々しかった




あの時の私もあんな目をしていたのだろうか




だとしたらハク達にはとても心配をかけてしまっていたのだろう






今のハクを突き動かしているのは体にあるあ反射的なものにすぎない





今にも切りつけられそうなハクをどうにかして助けたい






ヨナ「ッつ......!!!」




ハクのもとへ行こうとしたときだった




テジュン「いけませんよ姫!あの男のもとへ行こうとするなど!







     あなたは私と共に城へ行くのですから!」





テジュンによって髪を掴まれ、動きが阻まれる






私は






そこからは無意識だった






ただ目に映ったテジュンの腰に下がる剣を抜き




力いっぱい振った









________ザッ






何かが切れた音がした







ふいに自分を制していたモノがなくなり、体が動けるようになった









_____殺させない



_____殺させない



_____殺させない













_________絶対に






頭によぎるのは父上の亡骸と谷底へと落ちて言ったイアルの姿







もう絶対に殺させやしない
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