暁のヨナ

□皇女ヨナ
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スウォン様と共に廊下を歩いていくと案の定何やら口喧嘩をしている姫様とハク


イアル「二人共、スウォン様がいらっしゃるのですから止めなさい。」


ヨナ「イアル!!スウォンと一緒に居たのね!」

ハク「逆だろ。姐さんの所にスウォン様が向かい、その後一緒に来たんでしょう。」


ヨナ「細かい事はいーの!ねぇ、お茶にしましょう?せっかくこうして集まったのだから。」


姫様は可愛らしく周りに花を咲かせたかのように提案する
その様子は大変可愛らしいものだ

だが自分はこれからある“仕事”を片付けることが最優先とされるため断りを入れる


イアル「お気持ちは大変嬉しいのですがこれから出かけねばなりませんので自分はこれで。」


スウォン「えぇー...イアル行ってしまうのですか?」

ヨナ「何処へ向かうの?」

ハク「......」


三者三様の反応だが恐らくハクは気付いているのだろう


イアル「所用ですよ。少し時間がかかりますので急がないと一週間後の姫様の誕生日に帰ってこれなくなります。」


流石にこれには驚いたのかハクも目を見開いている


ヨナ「えぇ!?そんなに掛かるの!?」

スウォン「それじゃあイアルは一週間も緋龍城に居ないのですか?」


スウォン様の言い方に多少の違和感を感じながらそうだと答える


その間もハクは何やら考え込んでいるようで一言もしゃべらない


イアル「まぁまぁ...ですからこれで失礼しますね?」


ヨナ「分かったわよ......ちゃんと帰ってきてね!」


イアル「はい、ヨナ姫。」

















この会話が



“皆”で最後に緋龍城で話した会話だった 
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