暁のヨナ

□ちぎれた絆
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城に戻った自分を待っていたのは


何時もの光景じゃなかった




鈴のような声で話す可愛い妹のような彼女も



唯一無二の肉親も



実の弟のように思っていた優しい彼も



誰も居なかった












優しかった筈の彼は



冷たい瞳をして


自分の知らない人になっていた









誰か





誰か





誰でもいいから







嘘だと言ってくれ









もう




嘗ての自分たちの間にあった絆は




ちぎれてしまった










自分はどうしていれば善かったのだろう




せめて




あの子達が無事でいてくれればそれで良い





迷うな




覚悟を決めろ




後戻りなんてきっともう出来ないのだから
 
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