暁のヨナ
□彼女は
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ソン・イアルが退室した部屋には呆然と立ち尽くす者達の姿があった
その中で最初に口を開いたのは先程イアルの暴走を止めたグンテだった
グンテ「....“躊躇いはしない”...か。普段優しいお嬢があそこまで殺気を出すのも珍しいものだ。」
スジン「今回はケイシュク殿に非があるだろう。グンテとジュドが止めていなければ即死だろう。恐ろしい娘だ、まだ齢は20そこらだったはずだぞ?」
ジュド「正直、肝が冷えた。元々イアルはグンテの言うように感情的になって手を挙げるような奴ではない。そのイアルがあんな風に脅しをかけるとはな...」
ジュンギ「彼女のあの行動は最早脅しの域を超えているよ。止めていなければ実行されていた。」
将軍が各々のイアルの先程の言動について考えを語る
グンテ「まぁ...お嬢を無闇に見怒らせん方が身のためでもあるというわけだ。あの姉弟はそろって高華の中でも屈指の武人だ。」
ジュド「“高華の雷獣”に“高華の剣獣”....風の部族者達もあの姉弟を尊敬しているしな...」
会議はイアルを除いたまま最後まで通された
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〜イアルside〜
部屋から出て直ぐに“ある場所”へと向かい、“目的の品”を手にして直ぐにその場を去る
頭の中ではずっと考え続けていたあの二人の現在地だ
恐らくこの緋龍城がある空都にはいないはずだ
そうなれば選択肢は大きく絞られる
何故なら二人のうちの一人は自分のよく知る人物だからだ
彼奴ならきっと自分がどうするかを思い描き、それを真似してくるはずだ
イアル「さて.....帰ろうかな。」
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___________風牙へ