暁のヨナ

□心におさめた槍
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〜ハクside〜


ジジイ宛に送られた姐さんからの手紙


そこには姐さんの想いが記されていた




俺は確信した



“姐さんは味方だ”と



姐さんが味方なら姫さんを隠して生かせていける



取り敢えずは姐さんがこっち(風牙)に到着するのを待っておこう




そう思って姫さんがいる部屋へ向かう



扉の近くへ向かうと何やら話しているようで興味がわいたので少し盗み聞きしてみることにした



〜ハクside終〜




〜ヨナside〜



目を覚ましたら知らない部屋にいた


直ぐ側にあった食事を一口食べてみる


ホッとする味で嘗て父上が一生懸命作ってくれた鳥粥の事を思い出して涙が出てきた




?「......何で泣くんだ?ま......不味かった...?」




扉から入ってきたのは小さな男の子


否定の意味もかねて首を振る


ヨナ「あ...温かくて...」



?「温かくて泣くのか、変なヤツだな。」


ヨナ「ち...父上を.....思い出して。」


俯きながら話す私をみてその男の子は近寄り、涙を拭ってくれた


?「俺はテヨン。ハク兄ちゃんとイアル姉ちゃんの弟だ。」



ヨナ「ハクと.....イアルの弟.....」


失礼だけど...あまり似ていないような...


テヨン「お前はハク兄ちゃんとイアル姉ちゃんの友達か?」



友達...?


ヨナ「イアルは姉のような存在だし...」


テヨン「じゃあハク兄ちゃんは?」


ヨナ「............................................................たぶん。」



悩みに悩んだ末、そう答えたら



テウ・ヘンデ「「たぶん友達ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」」


急に扉が開き、風牙に着いた時の門番としていた二人が叫びながら入ってきた



テウ「そんな...愛人とか恋人とかは無理にしても」

ヘンデ「たぶん友達って視界にも入ってねーッス。あわれハク様超片思...い...」

ぐしゃ...

ハク「目ん玉ほじくったろか。」


ヘンデ?さんが何か言いかけた時ハクが大刀を彼に突き付けていた

ハク「...誰が友達だ。」

ヨナ「え...じゃあ従し...」

“従者”と言おうとした私の口を咄嗟にハクは塞いだ


ハク「(コソ あんたの名は「リナ」。城の見習い女官ということになっている。


俺もここでは女官として扱う。いいな?」


ハクの言葉に頷く


ハク「よし、いい子だ......」


そうハクは言いながらテヨン達のいる方を見た


何故かテウさんがテヨンの目を隠していて
テウさんもヘンデさんも穂を染めて目を見開いている


その行動にハクは反論していた



けどその様子を見ているとみんな楽しそうで少し羨ましかった






此処が...ハクやイアルが育った場所...
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