暁のヨナ

□咆哮
1ページ/10ページ



〜ヨナside〜


ヨナ「ハク、何か見えた?」


ハク「皆無。」


イアル「...じっちゃん、どこに居るかも分からない奴を探せって言われてもなぁ....」


そう三人で言いながら風牙の都を出る前にムンドクに言われた言葉を思い出す



_________________

___________

_______


イアル「神官??」


ムンドク「古よりこの高華国の未来を見据えてきた神官様がこの風の血のどこかに居られるという。

     姫様がこれからどうすべきか迷っておられるのなら

     神官様のもとへ行きなされ。」


________________

__________

_____


ハク「神官様ねぇ....

   昔から神官は王宮の神殿に住まい、国の政に大きく関わっていたと聞く。」


イアル「ユホン様が神官を弾圧してからは城を出て今じゃ人里を離れた場所にひっそりと暮らしているんだとか......」


私の....行くべき道か......


今は生きるだけで精一杯だ......



イアル「人里離れた場所_____っていうからこの辺りに来てみたけど....」


ヨナ「まず人が住めそうにないわね。」


ハク「まー姫さんが住んだら即崖から転がり落ちるかもしれんが....」


イアル「こら。姫様、ここは川も流れていますし、住めないことはありませんよ。」


ヨナ「え?だってこんな寒い土地....」


イアル「...そうですね。ですが、火の部族の支配する土地はここよりも北でもっと痩せています。」


ハク「どこからも干渉がないこういう場所は案外住み易いのかもしれねぇな。」


私はイアルとハクのその言葉を聞き始めて自分の無知さを思い知った


ヨナ「...私はこの国の姫を名乗っていたのに何も知らない...

   知っているのは緋龍城だけ。」


知らないうちにそう言葉を零していたら


頭に重みが


ヨナ「?イアル?」


イアル「それは姫様だけのせいではありません。
    自分もそれについては同罪です。

    もし、姫様が知りたいと願うのであれば、自分とハクが教えていきます。」


そう優しく微笑みながら私の頭を撫でてくれるイアルは本当の姉の様でどこか安心できた
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ