暁のヨナ
□神の声が呼ぶ谷
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〜イアルside〜
ユン「てか、あんたの名前とか俺まだ聞いてないんだけど。」
イアル「そうだったね。ごめん。
改めて自己紹介させてもらうよ。
イアル、これが自分の名前だ。
君が助けてくれた赤髪の少女がヨナ
そして、黒髪の男が自分の弟のハクだ。」
ユン「え!?弟!?」
イアル「あぁ。あまり似てないだろうが正真正銘、血のつながった実弟だ。」
ユン「ふーん......その割にはそいつの症状見ても何も言わないんだ。」
確かに
ハクの今の症状は決して軽い怪我ではないだろう
なんせあの崖から落ちたのだから
それでも
イアル「..…まぁな..…此方にも色々事情がある。……大事な“役目”が。
その為についた傷とかなら仕方が無い。
自分達は“守る立場”の人間だ。
守れずしてその名を語るのは恥だからな。
ヨナの怪我が格段に少ないのが何よりもの証拠だ。」
ユン「..……役目ね……イアル達はどっかのお偉いさんの従者ってこと?」
イアル「!.…あぁ...そうだな。そういう感じだな。」
ユンの声が少し警戒したものに変わったのに気付いたが触れないようにした
イアル「_______ところで
さっきから入り口で右往左往している男は自分に何か用があるのかい?」
ユン「!!」
ユンは驚いているがこちらとら元武人
そんな隠してない気配など目を瞑っていたとしても当てられる
イアル「誰?」
少しだけ警戒しなが扉の方を向けば扉があく
??「流石ですね、元風の部族を率いていた将軍ソン・イアル殿。」
イアル「!!!何故......!?」
警戒心をさらに強めれば側にいたユンが慌てて弁明する
ユン「ちょ!イアル待って!!あんたもあんただよ!!そんなこと言えば警戒されるって言ったじゃんイクス!!」
イアル「....イクス?」
イクス「やぁ〜....つい...」
イクスとユンに呼ばれたその男は随分と間抜け....じゃなかったのんびりとした笑顔を見せていた