暁のヨナ

□皇女ヨナ
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ハクの言葉は言うまでもなく失礼なのだが姫様も姫様で困ったものだ


ヨナ「父上!こいつ何とかして!!従者のくせに生意気すぎ!」


部屋中にある物という物をハクに投げつける姫様

勿論ハクにはそんな抵抗は殆ど無意味だ

その様子があまりにも続くものだからついに陛下も自分に助けるよう視線を送り始めてきた

面倒なのであまり行きたくなかったが仕方ない


イアル「ハク、それくらいにしておけ。姫様もはしたないですよ。」


イル「ヨナ...ハクはお前の幼馴染だろう?」

イアル「そうですよ、姫様。口は悪いですけど此奴はこの齢で白でも指折りの将軍......専属護衛としてうってつけですよ?」


ヨナ「そんなの知らない!護衛ならもっと可愛げのある人がいいわ!



......そうよ!イアルがいいわ!!イアルだってハクと同じくらい強いのでしょう?」



イアル「はいはい...お言葉有難うございます。」

ハク「可愛いといえば...良いんですか?可愛くしとかなくて。


お着きになられたようですよ、スウォン様。」


ヨナ「!!そっそれを早く言いなさい!!」


ハクのその言葉に大きく反応し廊下を走りだす姫様


イル「スウォン?だからあんなに髪を気にしていたのか。今更だろう?」

ハク「乙女心というものでしょう。」

イアル「お前も少しは言葉を選びなよ、ハク。」


ハク「へいへい、判ってますよ......“姐さん”」


イアル(絶対判ってないだろお前...)



まったく......手の掛かる“弟”だよ...
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