暁のヨナ
□ちぎれた絆
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〜イアルside〜
陛下勅命の任務を終え、あの子達が待つ緋龍城へ馬を全力で走らせて向かう
自分としたことが少ししくじってしまい、姫様の誕生日に間に合わない事に気付いたのはつい先程
イアル(姫様......怒るだろうなぁ...まぁ怒った顔も可愛らしいのだけど。)
などと考えながらも下手すれば彼女を泣かせてしまうかもしれないと思い冷や汗をかく
漸く緋龍城に到着したが既に夜___________________
______というかもう空は暁の色に変わっていて明け方だと解る
イアル「姫様になんて言おうかな...」
溜息を吐こうとしたその時
“何か”を感じた
イアル「!......妙だな。」
その“何か”は“疑念”へと変化し
イアル「ッ.....!!まさか......!!!??」
それは“最悪の事態”への確信へと変わった
急いで城に入りあの方の部屋へと廊下を走る
だがそれは“彼”によって拒まれた
スウォン「戻ったのですか、イアル。」
イアル「!.....スウォン...様...?」
自分の前に現れたその人は
自分が弟の様に愛しく感じていた“彼”ではなかった