暁のヨナ

□咆哮
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〜ヨナside〜


イアルの言葉に心を落ち着かせていると


ハク「ところでお姫サマ

   この辺りをしらみつぶしに探すとなると野宿になりますが、どーします?」


ハクのその言葉にイアルも「あぁ、そうだな....」と何やら考え込んでいるようだが私にはその意味が解らない


ヨナ「野宿?少しは慣れたわ。」


ハク「城の裏山と違ってここは冷えますよー。」

ハクはそう言いながら手にしている大刀?を振っている


一方イアルは何やらぼーっとしている


ヨナ「その時はハクにくるまって寝るから。」


私がそう言った瞬間、ハクは振り回していた大刀が手から抜けてしまい遠くへ飛ばしていた


イアルは目を僅かに見開き驚いていた


何故二人がその反応をしたのか、私には解らなかった



ハク「いーけど、イタズラしますよ?」


ヨナ「イタズラ?」


イアル「ハク。」


ハク「イタズラってのは....」


ハクの顔が段々近づいて来たと思えば少し離れた所でイアルがハクを呼んでいる


けれどもハクはそのまま私の体を岩壁に押し付けながら首元に顔を寄せる


ヨナ「ハ...ハクッ...!?ちょ....何して...!?」


イアル「ハク。姫も少し静かに。」


私が焦りだしたその時


イアルがハクの背後に立ち、凛とした声でそう言う


ハク「わーってますよ、姐さん。

   足音....40....いや、50か。」


イアル「50....ねぇ....まだ来るのか、追手。」


ヨナ「!!!」


ハク「もう追う気がねーのかと思ってたけど、こりゃまた随分と気合の入った数だな。」


ハクとイアルのその会話に落ち着いてたはずの心臓が嫌な音を立てる



ヨナ(追手って王の兵...!?



   それとも_____________)




嫌な思考になりかけていた時だった



ハク「姫様




   やっぱくるまって寝るんならもーちょい抱き心地良くないと。



   イタズラする気も起きないですよ。」


ヨナ「なッ...!?何の話だ!何の!?」


ハクのその言葉によってその思考は薄まった




......かなり失礼な言葉だけど
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