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□霧隠 蛍
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謙信様から南蛮の文化でばれんたいんでーという恋人に甘い南蛮菓子を送る習慣があるとか。

弥彦も謙信様に作るという事で私も教えてもらいながら作った。
普段、薬草やクナイしか扱わない分かなり手こずったがまずまずの出来だと弥彦にも褒めてもらった。

さっそく蛍に渡しに行こう。
今日は与七との稽古は終わってたし、部屋に居るかもしれない。

「蛍〜。」
と、部屋を覗くが当の本人はおらず。

「どこいったの〜。」
いつもの庭の池まで来てみるが居ない。

ふと、屋根の上を見上げた。
最近、お気に入りの場所があるって言ってたよーな。
よし。行ってみよう。

屋根の上まで行くと、
蛍「あ、名無しさんだ。」
「蛍。やっぱりここにいた。」
蛍「流石名無しさん。まだ時間がかかると思ってたのに早かったね。」
楽しそうに言う蛍を横に私も腰掛ける。
「あたしだからね。蛍の事は何でもわかるよ。」
冗談半分で返した。

蛍「名無しさん……。」
ふいに、後ろから抱きしめられた。
「な、どおしたの?///」
蛍「すごい甘い匂いがする。」
そう言いながら首元に鼻先をくっつける。

「実は、今日ね弥彦と一緒にちょこれーと作ったの。」
蛍「何それ?美味しいもの?」
「凄く甘い南蛮菓子なの。蛍にあげようと思って!」
蛍「ほんと?うれしい。ありがとう。
でもね、今はこっちが良い。」
嬉しそうにそう言いながらくるりと体制を替え、口づけを落とした。
「んん…。ふっ…。」
少しずつ深くなって行くそれに頭がぼやけてくる。
蛍「名無しさんかわいい。今夜またじっくりと…いい?」
仔犬のような目で言われたら断れるはずなく。
「…いいよ/// はい、これ。」
蛍「これがちょこれーと。すごく甘い匂いがする。」
ちょこれーとを一つとり口へ放り込む。
蛍「‼‼ 何これ。凄く甘くて美味しい。」

「ふふ。気に入って貰えたなら良かった。」
蛍「じゃあ、いこ?」
そう言って手をとり立ち出す。
「え?どこに??」

蛍「部屋。こんな甘くて美味しくて名無しさんが作ってくれたもの全部食べるのもったいない。可愛い名無しさんみてたら我慢できない。」

真っ直ぐな目で見られたら断れる筈もなく、、
「わ、わかったから。そんなに見ないで///」
蛍「ほんと名無しさんかわいい。」

その後はしっかりと可愛い蛍ちゃんに頂かれましたとさ。



あとがき
駄文で申し訳ないです(;_;)
読んで頂きありがとうございました。
 

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