VERONICAMUS ※R18

□SKIT
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キメラの翼で4人が運ばれてきたのは
イシの村だった。

ベロニカによると、勇者が剣を納めに来たときに、キメラの翼を大量にくれたらしい。
いつでも用事があればイシの村に行けるようにと。

「キメラの翼でイシへいくでしょ、
勇者にルーラで色々連れて行ってもらう➡自宅に送ってもらう➡
勇者はルーラで帰えればいいのよ♪」
得意げにウインクをし先頭をきって歩き出すベロニカ。

「勇者は運送屋かよ、、、」
「今となって、勇者の力ってそれ以外に使い道ある?」
「、、、、。」

やっべ言い返せねぇ💦
、、、でも
思いの外早くヒロと再会できることになったな、、、
カミュの顔色が一気に明るくなる。
調子にのった女たちに言いたい放題言われ、憔悴した心をヒロと喋って癒したかった。

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「わぁみんな!!
マヤちゃんもっ!
きてくれたんだね」

緩い村人服を着たヒロが家から飛び出しマヤとハイタッチをした。

相変わらず無邪気な勇者に
カミュがホッとしていると、
ドアがまた空きエマさんが出てきた。

何と言うか、、、2人ともちょっと色っぽくなっていた。
かわいい雰囲気だったエマさんは仕草も女ぽくなって色っぽくなっていたし、ヒロからは何と言うか、余裕を感じられた。

「あいつら毎日やりまくってんな。」
そう呟いたのは、まだ12歳のはずのマヤだった。
「!!ちょっとマヤちゃんっ
想像しちゃうじゃない/////」
ベロニカは真っ赤になってマヤの口を塞ぐ。

しかし勇者ヒロは、マヤをまっすぐ見て、
「当然でしょ。」
と、堂々と返答したので、マヤは照れてそれ以上何も言わなかった。


「そんなことよりカミュ、せっかく来たんだし釣りでも行こうよ。いまなんとウナギが釣れるんだよ!!!」
「マジか!!」
カミュの目がキラっと光った。

「オレも兄貴についていくっ。」
すかさず食いついてくるマヤ。

「私は、、、動いてるヘビとかウナギは苦手です、、、。」
とセーニャ。

ベロニカは、興味あるくせに
「私はどっちでもいいけど、、、。」
という。

頼むからお前だけは来るな!!

と、カミュが祈ったとき、
マヤが後ろから声をかけた。
「あの、、、皆さん!
今朝焼いたパンケーキがあるんですけど、、、」

え!!!?と女3人が振り返る。

たしかに家からすごくいい香りがした。
「ダーハルーネのカフェで見たのを真似したんです❤まだいっぱいあるので。」
「あぁ、あれすっごくおいしかったよ!生クリームとかフルーツいっぱい載せて食べるんだよ。」
ヒロも太鼓判をおす。

それをきいた途端

「ごめん!兄貴、やっぱ釣りパスっ!!」
あっさり戻るマヤ。
「いいいいいいのですかっ?!パンケーキ大好きです❤」
すでに魅了状態のセーニャ。
「ちょっとヒロ!
あんたってどんだけリア充なのっ?!
ムカつくから全部食べるわよ!」
と、どこまでも小憎たらしいベロニカ。

そしてパタリと外に締め出されたヒロとカミュは、顔を見合わせ

よっっしゃぁ!!!

と無言でガッツポーズをした。
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