VERONICAMUS ※R18

□せんせい!
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さて数日後。
マルティナとグレイグ、ロウの3人は
デルカダール城に帰ってきた。

どれだけ甘い夜を過ごしてきたのか、グレイグがあまりにも幸せそうにデレデレしているため、ホメロスはついに呆れて声をかけた。

「すっかりだらしのない将軍になったな。」
「ホメロス!?」
久しぶりに話かけられて、真っ赤になって驚くグレイグを睨みつけ
ホメロスはいてつく波動を飛ばし魅了状態をかき消した。

「ありがとう、、、私としたことが。」
キリリと持ち直すグレイグ。
「頼むっホメロス
、、、毎朝やってくれないか。」
「ふざけるな💢
あぁ、そうだ。一つ頼みたいことがある。」

「人の頼みを断った上で頼むというのか。」
そんなツッコミは無視して続けるホメロス。「今から出張にいく。明日まで預かっとけ。」
ホメロスは自室の鍵をグレイグに渡した。

「で、もしドラゴンがバルコニーに帰ってきたら、おれの部屋にあるリンゴをやってくれ。あと、おそらくあいつ、、、カミュも一緒に来るだろう。」
「は?!カミュが?」

「リンはアイツの愛車だからな。
相当ヒマなんだろ、、、毎日来るぞ。屋根からな💦。」

「おいおい、、、お前達いつの間にそんな仲に、、、。」
グレイグは口に手を当てて恥ずかしがる。

「1秒でも変な想像したら殺すぞ。
、、、だがお前に事情を説明する気はない。
あいつに直接聞け。」

「なぜカミュは俺やマルティナに挨拶に来ないんだ。。。」
グレイグはものすごく寂しそうに言った。

「さぁな。
、、、正装して門から入るのがクソ面倒なんだろ。」
ホメロスは涼しいリネンシャツに、短剣を挿したパンツ&ショートブーツというかなりラフな格好で出て行った。

「おい、出張ってどこに、、」
ホメロスは答えずルーラで消えたため、グレイグは事務室の予定表を見に行った。
なんと、メダル女学園の特別セミナー講師として2日連続招待されているようだ。

「なんと、、、あの冷酷だったホメロスが、女学生のために授業を?
しかもカミュのためにバルコニーを貸すなど、、、
一体何が起こったというのだ、、、。」

余談になるが、
グレイグは気になりすぎて、その日終日バルコニーを見張り、ついに夕方、カミュとリンを捕獲した。
カミュはマルティナに不法侵入について怒られたあと、朝まで飲まされた💦
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