VERONICAMUS ※R18

□キャンプ r18
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ここ数日、実家がざわついている。
ベロニカがカミュと出かけて全然帰ってこないからだ。

「セーニャ!!!!」
ママが涙目で詰め寄る。
「ベロニカはカミュくんと駆落ちてしまったの?!」
「そんなお母様💦付き合いたてでウカレテ遊んでるだけですわ。」
セーニャがなだめる。
「だってっ💦
先週お付き合いのご挨拶に来たっきり帰ってないのよ?!
パパが住所不定で盗賊なんて心配だなとかいうから、ベロニカちゃん怒ってたのよぉおっ!!!!。」
「ママこそカミュくんに見惚れてばっかりで何も考えてないじゃないか。何度もいうけど本当にいいのかい?!」
夫婦喧嘩も毎日同じネタだ。

「まぁまぁ、まだ結婚するわけじゃないし、、、」
リュートがフォローするのを
「いえ、お姉さまたちはきっと結婚しますわ。お似合いですもの。」
セーニャがかき消す。
「2人ともデキ婚なんていやよぉ」
「お母さま!私別に仕方なく結婚したのではないのでそんな風に言わないでください!おこりますよ。お姉さまのことも決めつけないで。」
母親が顔を覆い、リュートはサッと仕事に出かける。
「2人とも、寂しいだけでしょう。私たちを大事に育ててくれたのに、急に出て行ってしまったから。」
セーニャの言葉に父親はため息をついて部屋を出た。

(こんな調子なら、カミュさまがモンスターになってお姉さまを襲うことがあるだなんて、、、死んでも言えませんわ。怪我した場合は絶対帰って来ないように言わなくちゃ。)
バレて親がパニックになるのを想像すると、セーニャはゾッとした。

それにしてもほんとにベロニカから連絡がない。ルーラでスグに帰れるし旅行の用意なんてしていないのに、今日で7日目だ。

ヒロの家に泊まった次の日に一瞬だけ帰ってきて、とこしえの法衣と杖を持ち出したきり。

(ラブラブすぎて一時も離れたくなかったの!!、というような性格ではないし、、、
まさかベホマでも全治するのに数日かかるような大怪我を負っているとか。。。?)


というような
セーニャの心配は半分あたっていた。


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1週間前
ベロニカとカミュは始祖の森、天空の祭壇近くのキャンプにいた。
まず人が来ないし、美味しいお水や食べ物もある。夏でも涼しく景色が良い。

ここでベロニカはビーストモードに勝つための訓練をしようと言い出したのだ。
波動のカードはのこり3枚。超万能薬や賢者の石、魔法の聖水などもしっかり持ってきた。

ベロニカの装備はとこしえ帽子と法衣(大人サイズに打ち直したもの)と星降る腕輪と女神の指輪。

カミュは武器無し、布の服で、出来るだけ弱くしておいた。
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