長編その1 @
□コス
1ページ/5ページ
時間は少し戻って、那月は満面の笑顔で帰宅した。
「香ちゃん、ただいま!」
那月の声が響くが、いつもの香の出迎えがなかった。
「あれ?香ちゃん?」
那月が靴を脱いでリビングに入ると、香が寝室からこっそり顔を覗かせた。
「な、那月くん、おかえりなさい」
「香ちゃん、ただいま!どうしたの?」
「きょ、今日は1人ですか?」
「はい!約束した通り1人ですよぉ〜」
那月がそう言うと、香は顔を赤くしたまま那月をじっと見た。
「どうしました?」
「あ、あの、自分でもちょっとどうかとは思ったんですけど…その…黒崎さんが…」
「丸ちゃん先輩?」
「…が、な、那月くんが喜ぶからって…言うので…」
「…?」
「も、もし嫌だったらすぐ着替えますから!」
香はそう言って、意を決して寝室から一歩踏み出した。
「わあ!香ちゃん!すっごく可愛いです!!」
那月は満面の笑みでナース服を着た香に抱きついた。
「僕が喜ぶと思って着てくれたんですか?」
「…は、はい…、あの、そう黒崎さんがおっしゃってたので…」
「ふふ!すっご〜く嬉しいです!」
那月は香をもう一度ぎゅっと抱きしめてからキスをした。
いきなり舌を絡める深いキスに、香はびくっと身体を跳ねらせた。
「ん…んん、ん」
那月は香にキスをしながら、寝室の中へと香を押し込んだ。
「…ん、んん…っ…」
背中に添えられた手が、ワンピースの裾をするすると引っ張り上げていき、那月の手が香のお尻に触れると、那月は口を離して香の顔を見た。
「…そ、そんなに見ないでください…」
香は顔を手で隠すと、那月は嬉しそうに笑って隠している手にキスをした。
「これも、丸ちゃん先輩に言われたの?」
那月は香のお尻から太腿を撫でて聞いた。
香はふるふると首を横に振って泣きそうな顔で那月を見上げた。
「これ、よく見てもいい?」
那月はベルトを少し引っ張ってパチンと小さく音を立てた。
香の返事を聞く前に、那月は香の前にしゃがんでゆっくりワンピースの裾を持ち上げた。
「…な、那月く…」
「うわぁ…すっごく可愛いです。すっごく可愛くて、すっごくえっち」
香が履いているガーターベルトに那月は喜んで笑った。
「…香ちゃん、こういうのも持ってたんですね」
ちゅっと露わになっている太腿にキスをした。
「可愛い。もっとよく見せて」
那月はワンピースの裾を抑えている香の手を取って、お願いをした。
「で、でも…」
「もっと、上にあげて?」
「…は、恥ずかしい…」
「でも僕に見せてくれるために着てくれたんでしょう?」
那月は優しくそう言いながら香の手を取って、ゆっくりと上に持ち上げさせた。
少しずつ見えてくる全貌に、那月はぺろっと唇を舐めた。
「…ふふ、すごい」
「…あ、あんまり、見ないで…」
「可愛いですよ。すっごくえっち」
那月はにっと笑って指を伸ばした。
「まだ何もしてないのに」
那月は香のクロッチのところを指ですっと撫でた。
「…っやぁん!!」
がくんと膝が折れて、香は那月の肩に手を乗せた。
すっと撫でただけなのに、那月の指先が濡れていてそれを香に見せつけた。
「ほら。まだ、何もしてないのにね」
「…や、やだぁ…」
「もっと見せてほしいな。香ちゃん、また裾を持ってて?」
那月のお願いに、香は素直に頷いて震える手でゆっくり裾を持ち上げた。
那月は顔をワンピースの中に進ませて、香の濡れているところにふぅっと息を吹き掛けた。
「…っ…!」
そして、そのまま舌を伸ばしてショーツの上からクリトリスの部分を舌先で刺激した。
「あっ!!」
またがくんと膝が折れ腰を引くが、那月は香のお尻に手を回してしっかり掴んで追い続けた。
「あっ、あ、や、やだ、それだめ!あっ!あっ、や!だめ!あっ!!」
逃げようとしても逃げられず、グリグリと舌先でクリトリスを押し込むように舐められると、香はすぐにいってしまった。
「…っ、あ…、や、やだ…っ…!」
びくびくと身体を揺らし、もう立っていられないと香は座り込んでしまった。